
ドバイ:イランの最高国家安全保障会議のアリ・シャムハニ事務局長が16日にアラブ首長国連邦を訪問すると、イランの最高治安機関と提携するヌールニュースが報じた。
シャムハニ氏のアブダビ訪問は、イランと湾岸諸国との和解が進む中で行われる。先週、同氏は中国が仲介する協議に参加し、その結果、サウジアラビアとイランは2016年に中断していた国交を再開した。
今回の訪問のニュースが報じられるのと同時期に、サウジアラビアのモハメド・アルジャダーン財務相は、先週の合意を受けて、サウジのイランへの投資が「非常に早く」実現する可能性があると述べた。
シャムハニ氏のアラブ首長国連邦(UAE)訪問は、UAEがイランとの関係を格下げしてから6年以上経った9月にイランに大使を送って以来、イランとUAEとの関係が深まっていることを示すものだ。
UAEはイランと1世紀以上のビジネスおよび貿易関係にあり、ドバイ首長国は長い間、イランと外界との主要なつながりの一つだった。
「シャムハニ氏は、二国間、地域、国際問題について話し合うために、UAEのシェイク・タフヌーン・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン国家安全保障顧問の公式招待に応じて、16日にアブダビを訪れる」と、ヌールニュースは15日に報じた。
「経済、銀行、治安当局のトップが最高国家安全保障会議の長官に同行してUAEに行く予定だ」と同メディアは付け加えた。
サウジアラビアの政府系ファンドによる初の民間セクターフォーラムで講演したアルジャダーン氏は、イランは投資機会を提供してくれると述べた。
「サウジアラビアがイランに投資する機会はたくさんある。合意の条件が尊重される限り、障害はないと考えている」とアルジャダーン氏は述べた。
一方、サウジとイランの最新協議を主催した中国は15日、ロシアとイランの海軍とオマーン湾で合同海上演習を開始したと発表した。
19日まで行われるこの演習は、3カ国によるこの種の演習としては2019年以来4回目である。
ロイター