Najia Houssari

ベイルート：イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は火曜日、国連総会での演説中に「ベイルートの南部郊外に秘密の本部がある」とヒズボラを非難した。その数時間後、ヒズボラはこの情報を否定するため、同首相が言及したジュナー地区のメディアツアーを企画した。

ヒズボラのハサン・ナスララ書記長は、火曜日夜の生放送の演説でネタニヤフ氏に反応し、ネタニヤフ氏が話した施設を見学するよう放送でメディアに呼びかけた。「知っての通り、私たちはベイルート港にも、ガソリンスタンドの近くにも、家と家の間にもミサイルを置いていません。さて、ミサイルはどこに置けばよいのですか？」

現地と海外のメディアはヒズボラの広報担当モハマド・アフィフ氏に同行し、ネタニヤフ氏が話したジュナー地区の施設に入った。その結果、その施設は鉄鋼切断工場であることが判明し、同行したメディアは次のように述べた。「私たちは敵の偵察者ではないし、彼に情報を提供しませんが、このツアーはこれらの施設が敵に抵抗するための武器庫とは関係がないことを明らかにすることを目的としています」

このメディアツアーにはナスララ氏をたたえる言葉を唱えるヒズボラ支持者も同行した。ツアー中、モハマド・アフィフ氏は「敵の主張は虚偽であり、この工業施設は何十年も前から存在しています」と述べた。

メディアに工場を公開するため、夜間に急いでやって来たジュナーの工業施設の所有者は次のように述べた。「これは鉄鋼切断工場です。工場には作業員がいて、普通に働いています。工場は常にすべての人に公開していますし、ご覧のとおりミサイルはありません」

この工場は、ベイルートの行政境界にあるジュナーの工業地帯にある。ネタニヤフ氏は、「ベイルート空港近くのガス倉庫から1メートル離れたところにミサイル貯蔵所がある」と述べていた。

イスラエルのAvichai Adrai報道官が発表した情報では、「ヒズボラが精密誘導ミサイルの部品を製造していた」と同氏が主張する別の2つの場所をイスラエル軍が特定したという。

「2つの場所の1つは地下施設で、ベイルート国際空港の東にあるAl-Laylaki付近の70家族が住む7階建て住宅4棟の下に作られています。隣には教会と医療センターがあります。2つ目の施設はショイファットにあり、約50家族が住む5つの複合住宅の下です。モスクからは約90メートルのところにあります」