Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • スーダンで国連人道支援の責任者が援助の保証を求める

スーダンで国連人道支援の責任者が援助の保証を求める

国連の人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官のマーティン・グリフィス氏は、スーダンの人々に対する国連のコミットメントを確言するために訪れたとツイートした。(ロイター/ファイル)
国連の人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官のマーティン・グリフィス氏は、スーダンの人々に対する国連のコミットメントを確言するために訪れたとツイートした。(ロイター/ファイル)
Short Url:
04 May 2023 07:05:30 GMT9
04 May 2023 07:05:30 GMT9
  • 4月15日に首都ハルツームで激しい戦闘が勃発してから1週間以上経ち、何千人もの国連職員が一団となってポート・スーダンに避難した。
  • スーダン南部での戦闘で職員2人が死亡した後、世界食糧計画など一部の国連事務所は活動を一時停止した。

ポート・スーダン、スーダン: 紛争で引き裂かれたこの東アフリカの国からの避難を希望し、何千人ものスーダン人と外国人が集まる中、国連の人道支援責任者が3日、スーダンの主要港に到着した。

国連の人道問題担当事務次長兼緊急援助調整官のマーティン・グリフィス氏は、スーダンの人々に対する国連のコミットメントを確言するために訪れたとツイートした。氏が紅海のポート・スーダンに到着したのは、深夜に期限切れの予定であった不安定な停戦期間の最終日だった。この停戦で、戦闘は鎮静化していない。

国の軍統治トップ2人の権力闘争の結果、戦闘により身動きが取れなくなった人々の人道的状況についての懸念も高まっている。この混乱の中、国連機関が限られた人員と物資でどのように活動できるかについての疑問が残っている。

 4月15日に首都ハルツームで激しい戦闘が勃発してから 1 週間以上経ち、何千人もの国連職員が一団となってポート スーダンに避難した。 スーダン南部での戦闘で職員 2 人が死亡した後、世界食糧計画などの一部の国連事務所は活動を一時停止した。WFP(国連世界食糧計画)はその後、活動を再開すると述べている。

スーダンの統治権をめぐる戦いは、アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍が率いる軍と、モハメド・ハムダン・ダガロ将軍が指揮する即応支援部(RSF)と呼ばれるライバルの準軍事組織との間で、数ヶ月にわたり緊張が高まった後、勃発した。

ポート・スーダンからのオンライン会見で、グリフィス氏は人道援助の安全な通行のため、交戦中の勢力からの保証を求めていると述べた。氏は、スーダンで活動することは「極めて困難」であると述べ、国連が十分に取り組んでいないという批判に対応した。先月戦闘が勃発する前でさえ、スーダンは人口の3分の1が人道支援に依存する国であった。

 グリフィス氏は、ダルフール西部地域への援助物資を運ぶ世界食糧計画に属するトラック6 台が路上で略奪されたと述べ、ダルフールとハルツームが大いに援助を必要としていると指摘した。

「無理なことを望んでいるわけではない」とグリフィス氏はオンライン会見で述べた。「我々は人道支援物資と人々の通行を求めている。停戦でなくても、他のすべての国で我々はこれを行っている。」

この紛争により、これまでに民間人を含む 550 人が死亡し、4,900 人以上が負傷している。国連機関によると、戦闘によりスーダン国内で少なくとも 334,000人が避難し、エジプト、チャド、南スーダン、中央アフリカ共和国、エチオピアなどの近隣諸国にさらに数万人が退避した。

国連難民機関によると、危機が始まって以来、自国での戦争を逃れた42,000人以上のスーダン人が、2,300人の外国人とともにエジプトに渡った。これらの地域や、ハルツームから約 400 キロメートル (250 マイル) 離れたポート・スーダンでも、基本的な支援が足りていないことに援助関係者はますます懸念を抱いている。

多くの西側諸国はスーダンからの自国民の避難を完了しており、フランス、英国、そして現在は米国が、出国を希望する人々の拠点としてポート・スーダンを利用している。しかし、その他の国の市民たちは依然として出国の手段を見つけるのに苦労している。

最後に出国する外国人の中には、過去10年間に自国の内戦を逃れてスーダンにやってきた推定数百人のシリア人が含まれている。

ポート・スーダンでシリア人のタリク・アブデルハメドさんは、2回目のダマスカス行きのフライトが、主に妊娠中の女性と病人である約200人のシリア人を乗せ、3日の夜にポート・スーダンから離陸する予定であると語った。

タリクさんは、21人の子供を含む約200人が搭乗した最初のフライトが水曜日の早朝にシリアの首都に着陸し、今後数日でさらに多くのフライトが予定されていると述べた。

ポート・スーダンに群がる何千人ものスーダン人と外国人にとって、それは国を出る前の終点である。サウジの軍艦は、主に外国人だけでなく、スーダンの二重国籍者などを乗せ、紅海を渡ってサウジのジェッダ市に運んでいる。

「自分の人生の一部を置き去りにするのは本当に悲しいことだ」と、ハルツーム出身のスーダン系アメリカ人女性、サディヤ・アブドゥルラフマンさんは、2日の夜、娘と一緒にサウジ船に乗船する順番を待っている間、語った。自分たちの番が来ると、2 人は最初に他の数十人とともにタグボートに乗り、それからサウジの船に乗り込んだ。

「ハルツームは、あらゆる破壊により、一部の地域はゴーストタウンのようになっている」と、ハルツーム出身のスーダン人サラ・スレイマンさんは語った。

 3日、スーダンの首都とその周辺で戦闘が続いた。戦闘が活発な地域では煙雲が上り、まだ家に籠っていた住民たちには爆発音が聞こえた。戦闘は依然として大統領官邸など主要な政府の建物を中心に行われているとみられる。

市内の多くの地域で無法行為の兆候が増え、より多くの外交施設が標的にされているとの報告があった。 武装した男たちがスーダンにあるサウジアラビアの文化外交のオフィスを収容する建物を襲撃した、と王国は3日に報じた。

国営サウジ通信社の声明は、武装グループが「機器とカメラを破壊し、オフィスの所有物の一部を押収し、オフィスのシステムとサーバーを混乱させた」と述べた。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、国際社会が団結し、戦争中のスーダンの軍人たちに圧力をかけて紛争を終わらせる必要がある、とケニアから述べた。

「すべての人が、この恐ろしい事態に圧力をかけるために能力を行使する必要があり、私は不当な紛争を止めるようにこう言いたい。『現在の状況はまったく容認できない』と。」

AP

特に人気
オススメ

return to top

<