
カイロ:スーダンの首都ハルツームにある孤児院から約300人の子どもたちが避難した。この孤児院では、4月中旬に対立する2つの軍閥の戦闘が近隣で発生して以来、数十人の孤児が死亡していたことが先月わかった。
避難を手助けした赤十字国際委員会(ICRC)は6月7日午後、1歳から15歳までの子どもたちがハルツームの南東約200キロにある都市ワドメダニのより安全な場所に移動したと発表した。
ICRCは最初の声明で、280人の子どもと70人の世話係が避難したと発表し、ICRCの広報担当者は、避難した子どもの数は8日朝までに300人に上ったと伝えた。
この数字は、保育施設を監督するハルツーム州社会開発省のゼネラルマネージャー、シディグ・フリーニ氏によって確認された。
ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)スーダン事務所代表のマンディープ・オブライエン氏は、今回の避難は「スーダンで続く紛争の中に一筋の光明をもたらすものです」と語った。
ロイター通信は5月29日、4月15日にハルツームで紛争が始まって以来、国営の孤児院(通称マイゴマ)で乳児数十人を含む少なくとも50人の子どもが死亡したと報じた。
孤児院関係者でマイゴマ孤児院で働くある医師は、死因は主に栄養失調、脱水症状、感染症であり、戦闘でほとんどの職員が離れていたためだと語った。
マイゴマ孤児院を支援してきたボランティア団体ハドリーンは6月7日、スーダンで今回の紛争が始まって以来、マイゴマ孤児院で71人の子どもの死亡を確認したと発表した。
これまで公式な死者数は発表されていない。今回の紛争が始まる前、マイゴマ孤児院には約400人の幼い子どもたちが暮らしていた。
フリーニ氏は死者数に関する数字の提供を控えた。孤児院の院長と保健省には、すぐに連絡を取ることができなかった。
ユニセフのオブライエン氏は声明で、「スーダン全土で何百万人もの子どもたちが依然として危険にさらされています」と述べた。「彼らの生命と未来は、毎日この紛争によって脅かされています」
ロイター