
トリポリ:移民救助船オーシャンバイキング号が、リビア沖でファイバーグラス製のボートでヨーロッパを目指していた遭難者46人を救助したと、7日、人道支援NGOがツイッターで発表した。
SOS Mediterraneeによると、救助されたのは独身女性4人、父親と渡航していた4歳の少女、同伴者のいない未成年者約10人。
SOS Mediterraneeは、生存者たちは「現在ケアを受けている」と述べ、ほとんどがエリトリア、エチオピア、スーダン出身であると付け加えた。
国際移住機関によれば、地中海中部は世界で最も危険な移住ルートである。
国連機関の推計によると、2022年全体では1,417人だったのに対し、2023年の初めから1,728人の移民が地中海中部で行方不明になっている。
欧州連合 (EU) の国境警備機関であるフロンテックスは、地中海中部をボートで横断することが、ヨーロッパへの不法入国者の主要ルートになっていると述べている。
フロンテックスによると、チュニジアを含む北アフリカ諸国を出国し、EU加盟国のイタリアとマルタに向かう渡航者は、今年1月から5月の間に、2022年の同時期と比べて 「2倍以上に増加」したという。
6月には、数百人の移民を乗せた過密状態のトロール漁船がギリシャ沖で沈没し、ここ数年で最悪の惨事となった。
約104人が救助され、82人の遺体が回収されたが、一説によると、560人もの乗客が死亡した可能性がある。
AFP