
カイロ:スーダン軍部と、敵対する準軍事組織との衝突が一向に収まる様子を見せない中、数ヶ月に及ぶ戦闘により500万人以上が避難を余儀なくされている。国連の国際移住機関(IOM)が9月6日に発表した。
IOMによると、4月中旬に紛争が勃発して以来、400万人以上が国内避難民となり、さらに110万人が近隣諸国に逃れている。75万人以上がエジプト、またはチャドに逃れているという。
紛争を調停するための国際的な努力は、今のところ失敗に終わっている。紛争勃発以来、少なくとも9回の停戦合意があったが、すべてが破られている。
スーダンは約5ヶ月前、アブドゥルファッターフ・ブルハン将軍率いる軍部と、モハメド・ハムダン・ダガロ司令官が率いる即応支援部隊(RSF)との間で、長年くすぶっていた緊張関係が武力衝突にエスカレートし、混乱状態に陥った。
この戦闘により、スーダンの首都ハルツームは市街戦の様相を呈している。両軍とも市街の制圧には至っていない。
一方、2000年代初頭に大量虐殺が行われたスーダン西部のダルフール地方では、紛争が民族間の暴力に変質し、RSFやアラブ系民兵がアフリカ系民族を攻撃していると、人権団体や国連は指摘している。
米国とサウジアラビアの仲介で、王国の海岸沿いの都市ジェッダで行われた正式な和平交渉は、6月下旬に閉会した。両仲介国は、RSFと軍が合意した休戦協定を継続的に破っていることを公に非難している。
AP