
カイロ:エジプトの首都で6日、4階建てのアパートが崩落し、救助隊が瓦礫の中で捜索を続ける中、少なくとも4人の死亡が確認されたと現地当局が発表した。
カイロ県は声明を発表し、建物の崩壊が起きたのは、市の中心部から約2マイル(3.2キロ)離れたハダエク・エル・クバ地区だとした。他に少なくとも3人が負傷したという。
崩落の原因は分かっていない。カイロ県は、エジプト検察当局が事故の調査に当たっていると発表した。
また、エジプト社会連帯省も声明を出し、遺族に6万エジプト・ポンド(1,941ドル)を支給すると発表した。
エジプトでは、建物の倒壊で命を落とすことが珍しくない。数十年にわたって見逃されてきた違法建築物に対し、政府は近年、取り締まりを厳しくしようとしてきた。当局はさらに、新しい都市や区域を建設し、崩落の危険性がある地域に住んでいる人々を移住させる取り組みなども行っている。
エジプト各地の都市には、建築規制に反して無許可で建てられたアパートやスラム街が今でも数多く残っている。
7月には、ハダエク・エル・クバで別の5階建ての建物が崩壊し、12人が死亡。2月には、北部の都市ダマンフールのアパートで地下に集められた調理用ガスボンベが爆発し、少なくとも6人が死亡していた。
AP