
物心ついたときから、私の人生において女性の存在は、私自身のあり方を形作る上で、常に重要な役割を担ってきた。彼女たちのおかげで、強さとは何か、つまり、忍耐力、意志、そして人生における成功というものを知ることができた。私がその概念を理解したのは人生の後半になってのことだった(私はジャングルをさまよっていた。その話は母に聞いてほしい)が、そのおかげで女性としての今の私がある。私の人生行路で最も良かったのは、自分のペースで物事を見て、学び、成長することができたということだ。そして、それは女性どうしを糊のようにつなぐ目に見えない、力強い絆に支えられてのことだった。
幼い頃、私は家族に対して反抗的な子どもだった。私は冒険好きで、いつも走り回っては問題を起こしていた。ローラーブレードを手に入れるか、スケートボードに跳び乗って走り去りたいといつも願っていた。学校でも、枠にとらわれない落書きをしたり、思ったことを率直に口に出したり、トラブルを起こしたりしていた。私は先生たちの悩みの種だったが、それでも先生たちは私を愛してくれた。私に何かを見出していたのだ。私は、自分の髪に風が当たるのを感じる自由が欲しく、また、大人になったら天体物理学を専攻するか、弁護士になりたかった。これらと同時に、地球を大切にすることを心がけており、大気汚染や水質汚染が地球の住民に病をもたらしていることに問題意識を抱えていた。私はそれらすべてを望み、それらすべてを手に入れた。ただ、当初思い描いていたものとは違った形で。膝や肘には擦り傷が残ったが、それらは私の好奇心の証でもある。そして、その好奇心のおかげで、地域社会と多用なバックグランドを持つ友人たちのサポートもあって、私は自分の可能性に気づき、躍進することができた。
私の物語は、他の女性や男性の物語とは大差ない。私たちは皆それぞれ、十人十色の形で称えられてきた。とはいえ、紙吹雪の舞うパレードはしてほしくない。脚光を浴びるのはあまり好きではない。ただ、自分たちの仕事と、地域社会への恩返しをさせてほしい。
女性は世界人口の半分を占めているが、その声、経験、貢献はしばしば見過ごされているか、過小評価されている。
今日、国際女性デーに、私たちは女性の功績を称える。正式に定められたのは1975年の国連決議によってのことだが、国際女性デーそのものは20世紀初頭から存在しており、それ以来、女性は人類が知るほとんどすべての分野で偉大な功績を残してきた。
私たちには、声なき者に声を与え、他の女性たちが地域社会の能動的な一員となるのを助けるべく、団結した女性たちがいる。彼女たちがしていることは私たちの第二の天性だ。女性は歴史的に、子どもや年長者の世話で中心を担ってきたのだから。また、女性は常に教育者であり、師であり、そしてリーダーでもあった。そして、尊敬される社会の一員を育てる手助けをしてきた。
女性の社会参加によって、諸国は、経済を活性化させ、社会と知の豊かな成長を確実なものとし、政治的、経済的、社会的に広大な影響をもたらす機会を開拓することができるのだ。
ラワン・ラドワン
今日、紛争の予防と解決に女性を参加させることは、社会のすべてのメンバーに利益を行き届かせるために必要不可欠だ。女性の社会参加によって、諸国は、経済を活性化させ、社会と知の豊かな成長を確実なものとし、政治的、経済的、社会的に広大な影響をもたらす機会を開拓することができるのだ。
サウジアラビアでは、この考えがかつてないほど実感されている。今や、女性が月に行く時代となったのだ。その他にも、各自の分野で躍進する女性が大勢いる。中には若い者もいれば、年老いた者もいるが、いずれにしても彼女らが今そこにいて、サウジアラビアの新境地を切り開いている。ただ、誤解しないでほしい。彼女らは遠い昔から常にそこにいた。けれども、女性たちに機会が開かれていなかったことが足かせとなっていただけなのだ。
それも、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下に代表される我が国の首脳陣の支援と指導によって一変した。
今日のデジタル・コネクテッドネスにより、私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、外の世界に出ている。デジタル・コネクテッドネスは、人々の間にある隔たりの橋渡しをし、男女を問わずパイオニアに脚光を浴びせている。
先にも述べた友人たちについても触れておきたい。私たちは生まれる家族を選べないが、友人を選ぶことはできる。そして、友人というものは自分で選んだ家族同然の存在だ。私に親密な友人たちの輪がなければ、今の私はなかっただろう。友人たちのたゆまぬ支え(そして現状確認。私が本当にそれに相応しいかは分からないから)は、私が困難を乗り越え、最も困難なときでも笑えるよう、私を後押ししてくれる。
「最近、私は最も親しい友人の一人を失った。ラマの突然の死は、私たち全員にショックと深い悲しみをもたらした。それからまだ2週間も経っていないが、頭の中で「あなたを誇りに思うわ」と言う彼女の声が聞こえる。
彼女のように自分を純粋に応援してくれる、またとなく素晴らしいイカした女性たち(はい。そこまで言うのなら、男性でも構いません)を、今年の国際女性デーに見つけよう。自分の選んだ分野でトップを目指し、壁を破り、生きて学び、傷つき、そして立ち上がろう。それは、私たちの義務だ。自分のためにも、私たちの姉妹、娘(友人の娘も含む)、姪、そして男性のためにも、私たちはそうしなければならない。
私たちは、すべての人のためにも、最高の自分になれるよう最大限努力しなければならない。よい女性デーをお過ごしください。
ラワン・ラドワンはジャーナリストで、アラブニュースの「スポットライト」と特別プロジェクト部門の副セクション編集者。ツイートは@Rawanradwan8で。