エルサレム: イスラエル当局によると、東エルサレムのユダヤ人居住区付近で、銃で武装したパレスチナ人容疑者が2人の男性を負傷させ、治安部隊が犯人の捜索に当たっている。
銃撃事件は、イスラム教の聖なる断食月であるラマダンの終了の数日前に発生した。ラマダン期間中には他にも、イスラエル、東エルサレム、ヨルダン川西岸地区で攻撃や衝突が相次いでいる。
イスラエル警察は、東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で、2人の運転手を狙った「銃撃テロ」が発生した疑いがあると発表している。医療関係者によれば、2人は病院に搬送された。
「警察と国境警備隊は、現場から逃走した容疑者の捜索を行っている」と警察は声明で述べている。
現場近隣ではイスラエル治安部隊により道路の封鎖が実施されており、警官がパレスチナ人住宅に入る様子がAFP通信の記者によって目撃されている。ドローンやヘリコプター、警察犬も捜索にあたった。
近隣地域の中心部を重装備の部隊が捜索する中、警察は封鎖の一環として、自動車や人による立ち入りを制限している。
事件は、ユダヤ教徒がよく訪れるシメオン・ザ・ユスト(ヘブライ語でシモン・ハツァディク)の墓の近くで発生した。警察の発表によると、現場付近で犯人の銃が発見されたという。
銃は、パレスチナ人がヨルダン川西岸地区で製造しているカルロ製の即席サブマシンガンであることが確認された。
ハダサ病院によると、48歳の銃撃被害者が搬入され、シャーレ・ゼデック医療センターは、同じく負傷を負った50代の男性を治療中だと発表している。
シェイク・ジャラー地区は、2021年5月にイスラエルとガザ武装勢力との間で発生した大規模軍事衝突の期間中、またそれに至るまでの間、イスラエルの入植者組織によるパレスチナ住民の立ち退きに反対する抗議活動の中心的な場所であった。
銃撃事件の前日には、ヨルダン川西岸地区南部のグシュ・エツィオンで、パレスチナ人女性がイスラエル人男性を刺し、中程度の傷を負わせている。
女性は治安部隊に撃たれ、病院に運ばれた。
AFPがイスラエルとパレスチナの公式情報に基づき集計した結果によると、この紛争により今年、少なくとも96人のパレスチナ人、19人のイスラエル人、1人のウクライナ人、1人のイタリア人が命を落としている。
パレスチナ側の死者には戦闘員と未成年者を含む民間人が含まれており、イスラエル側は大半が未成年者を含む民間人で、その他アラブ系少数民族の3人が含まれている。
AFP