
リヤド:国際経営開発研究所(International Institute for Management Development)の世界競争力年鑑(World Competitiveness Yearbook)の今年版によると、サウジアラビアは世界のサイバーセキュリティでトップの座を維持した。
このサイバーセキュリティ指標ランキングは、サルマン国王やムハンマド・ビン・サルマン皇太子らアラビア指導部の継続的な支援を反映したものだ。
同指導部の国家デジタル変革戦略は、王国を国際的なベンチマークの最前線に押し上げるのに役立っていると、政府関係者は付け加えた。
また、サイバーセキュリティにおける王国の実績は、国家安全保障と経済・技術開発のバランスをとる包括的かつ長期的な戦略から生まれたものであるとも述べた。
サウジアラビアはまた、国連の国際電気通信連合が発表した「グローバル・サイバーセキュリティ・インデックス2024」において、Tier 1の「ロールモデル」国家に指定され、国際的な地位をさらに強固なものにしている。
このモデルの中心となっているのが、サイバーセキュリティに関する業務を監督する国の主要機関である国家サイバーセキュリティ当局(NCA)と、その技術的・戦略的パートナーとして機能するサウジ情報技術会社である。
これらの機関が一体となって、国のサイバー防衛を強化し、重要な技術をローカライズし、国内外での協力を拡大している。
NCAはサイバーセキュリティに関連するあらゆる事項の国家的な基準点として機能し、重要インフラ、主要部門、政府サービスを保護することにより、王国のデジタル・レジリエンスを強化することを任務としている。
また、王国のサイバーセキュリティ分野における技術革新、投資、成長を奨励しながら、政策、枠組み、基準を設定する責任も担っている。
これらの取り組みは、経済成長と国際協力を支える安全で信頼できるデジタル環境を構築するためのサウジアラビアの広範な取り組みの一環である。