
アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアの外務省は30日、2019年9月のサウジアラムコ施設への攻撃におけるイランの関与を確認する国連報告を歓迎した。
外務省の声明によると、アントニオ・グテレス国連事務総長の報告の調査結果は「イランがアラブ地域および全世界、また特にサウジアラビアに対して敵対的な意図をもつことに疑いの余地がないことを国際社会に明らかにした」という。
グテレス事務総長は、30日に行われた安全保障理事会のオンライン会合の席で同報告を提示し、昨年サウジアラビア東部のアブカイクとフライスにある石油施設を標的に行われた攻撃にイラン政権が関与していたことを示唆した。
同省の声明はまた、マイク・ポンペオ米国務長官が会合の席でイランの武器禁輸措置の延長を呼びかけたことに同調した。
声明によると、同報告書の調査結果はまた、イランによる地域の安全を揺るがす継続的で積極的なアプローチ、および同国の政権がイエメンやイラク、シリア、レバノンの武装テロ集団に後方支援、軍事的・財政的支援を行っていることを強調しており、これらが「国際法・条約や善隣友好の原則を無視」するものとしているという。
ファイサル・ビン・ファルハン外相は、安全保障理事会の会合は「国際社会がイラン政権の侵略とテロに対して断固たる姿勢をとるように促した」と述べた。
同外相は、国連報告書に示された詳細と事実は、「イラン政権の武装、および同国の核・弾道ミサイル開発計画を引き続き禁止する措置に関する我が国の支持を一層強めるものだ」とツイッターで述べた。
The UNSC’s discussion of the UN report that confirmed Iran’s involvement in the attack on the Kingdom’s oil facilities is a reminder for the international community to take a firm stance against the Iranian regime’s aggression and terror
— فيصل بن فرحان (@FaisalbinFarhan) June 30, 2020
同省はまたサウジアラビアは、「イランの敵対的行動」によってもたらされる国境の侵犯、国家安全に対する脅威、国際水路の安全に対する脅威を容認することはできないと付け加えた。