
ラワン・ラドワン
ジッダ:新型コロナウイルスワクチンの臨床試験が中期段階を通過し、サウジアラビアのボランティア5000名以上を使って第3相治験に入る。
新型コロナウイルスワクチンを早急に作る取り組みとして、リヤド、メッカ、ダンマンの医療センターにおける第3相治験開始の準備が整ったと保健省が発表した。今回の臨床試験は、保健省が中国のワクチン開発会社カンシノと交わした提携合意の一環だ。
医学誌『ランセット』で公表された最初のランダム化比較試験の結果では、ワクチンは安全であると見られ、第2相被験者の大多数に有意な免疫反応があったとされた。
このワクチンは、新型コロナウイルスの遺伝物質を体内に入れるためにアデノウイルス5型として知られる無害な風邪ウイルスを使っている。ボランティアは18歳以上となる。
保健省報道官のモハンメド・アル・アブド・アル・アリ博士は土曜日の記者会見で、疫学分析によれば感染確認数に変動がありわずかな上昇が見られたが、これはイード・アル・アルハーの祝日の集まりで衛生手続きが忠実に守られていなかったことによるものと考えられると述べた。
「感染者数には現在わずかな上昇が見られますが、(現時点では)感染拡大やクラスター発生が大きく懸念されるというほどではありません」と同報道官は述べた。
救命治療が必要と推定される患者数は過去3日で減少しており、入院患者数曲線は現在5.5%の減少を描いている。サウジアラビアで現在救命治療を受けている患者は1816名だ。
サウジ国内の日曜日の新感染者は1428名で、延べ感染者数は28万8690名となった。
新たな回復者は1599名で、延べ回復者数は25万2039名。
現在の感染者数は3万3484名。
ウイルスによる日曜の新たな死亡数は37名を記録し、総死亡者数は3167名となった。
過去24時間でPCR検査を受けたのは5万8424名で、国内で検査を受けた総数は380万人を超えた。