


Nada Hameed
タイフ:毎年3月と4月に、ピンクのバラの香りとローズフェスティバルの魅惑的な風景を楽しむため、人々がタイフ市を訪れる。
このフェスティバルでは、訪問者を本格的なバラ園や果樹園に案内し、摘み取り、加熱、蒸留、そして最終的に製品となるまでの花の各段階を知ることができる。
タイフの農民にとっては、街の自然美を紹介する事のできる、1年のハイライトである。
「私は自然と環境の愛好家で、ツアーガイドとして働くことができてとてもうれしい。観光客を楽しんでもらうことにはとても達成感がある」と2008年に設立されたAbdullah Al-Talhiファームのツアーガイド、Awad Al-Talhi氏がアラブニュースに語った。
「タイフには、美しい風景を楽しめる多様な地形がある。サウジアラビアには予想以上のさまざまな素晴らしい場所や山々がある。」
Al-Talhi氏の農場は、農薬や肥料に関しては化学物質を一切使用していないため、まもなく完全有機農法として認定される予定である。
「花のほかに、アプリコット、ピーチ、ザクロ、イチジク、プラム、ウチワサボテンなど、19種類の果物もある。」
農場は魅惑的な風景を見下ろし、訪問者は小塔を上ると農場を見下ろす全景を楽しめる。
農場の周辺には、見渡す限り、あらゆる方向に11,000本のピンクのバラの苗木が植えられている。また、この地域で最も高い山であるアルシャファの山々や岩層も見える。
農場は山頂にあり、近くには農場の訪問者のための居心地良い木造レストハウスがある。
ローズウォーターは、タイフのバラから抽出される多くの産物の中でも貴重な製品である。その成分は肌を滑らかで柔らかくすることで知られており、特に中東では何世紀にもわたり使用されてきた。
タイフのピンクのバラは甘くて強い香りがあり、やわらかい花びらがたっぷりとしている。500年以上前にヒジャーズ地方に持ち込まれた後、歴史的に「ダマスクの花」として知られていた。
バラは、多くの国際的香水ブランドの高級成分でもある。農場でのツアー中、訪問者はローズミストを顔にかけたりし、香りよいローズウォーターの新鮮なエッセンスを体験する機会がある。
ツアーに参加したタイフ在住のAbdulaziz Al-Malky氏は、アラブニュースに次のように語った。「こちらの素晴らしい景色には本当に驚いた。花や果物の花がいたるところにある。私は一生タイフに住んでいるけれど、これほど魅了されたことはない。」
別の訪問者Salsabela Alrehaily氏は、バラ農場へは初訪問であるとアラブニュースに語った。「お店と洒落た座席エリア、ペントハウスカフェがあるアルシューク農場とバラ工場に行きました。場所の隅々まで素晴らしい香りがします」と彼女は述べ、従業員がフレンドリーで親切だったとも付け加えた。
「タイフをハイキングするのは素晴らしい。友人と私はワードアルシャファ農場の湖の近くを散歩しました。ラベンダー、セージなど野生の花、その他カラフルな花を集めて、お土産にするため乾かしました」と彼女は語った。「とても静かで空いていた。」
Alrehaily氏は、最もスリリングな体験の1つはバラのシャワーだったと述べた。「従業員が頭上にバケツいっぱいの花を注いでくれました。これは楽しかったです。写真では素晴らしく見えるけれど、私はバラがどれほど重いかしりませんでした。」
Al-Talhiの農場には、大きな石造りのコテージ内にローズウォーター工場があり、訪問者は、膨大な数のバラを加熱し蒸発させ、アロマオイルまたはウォーターが生成されるまでのプロセスを見学できる。