
モハメド・アブ・ザイド
カイロ: サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣とエジプトのサーメハ・シュクリ外務大臣は1日、カイロの外務省で会談し、地域の安全保障に関するさまざまな問題で合意した。
会談後の共同記者会見で、ファイサル王子は「エジプトは中東の安全保障の確立に関心を持っており、リヤドとカイロは協力と協議の量を拡大していく」と述べた。
またサウジアラビア外相は、イエメンのフーシ派民兵の活動に立ち向かうエジプトの立場を評価していると述べた。さらに王国とエジプトがテロ対策で協力する必要性があると付け加えた。
一方エジプトの外務大臣は「我々はサウジアラビアと特別で戦略的な関係にある」と述べた。
ファイサル王子は、イランの核武装を阻止する必要性を改めて表明した。
またサウジアラビアの外務大臣は、この数日間、リヤドとイランの間で会合が行われていないことを示唆する一方で、自国が対話に前向きであることを述べた。
双方は、アラブ諸国の安全保障は不可分の全体であることに同意し、地域の国家安全保障を維持するために、共同行動と完全な連帯の重要性を語った。
また双方は、域外国がアラブ諸国の内政に干渉したり、その安定を脅かしたり、国民の利益を損なうような試みを阻止することを確認した。さらに両者は、あらゆる形態の地域のテロ組織との戦いを継続することに合意し、そのための努力を再確認した。
またアラビア湾、バブアルマンダブ海峡、紅海の安全な航行を確保することや、エチオピアのダム問題でエジプトとスーダンの権利を保証するための真剣な取り組みの必要性についても言及した。
双方は、安全保障理事会決議第2570号やパリサミット、第2回ベルリン会議の成果を踏まえ、リビアの安定、統一、領土保全を維持すること、同国において年末に予定通り選挙を実施すること、および傭兵や外国人戦闘員を特定の期間内に退去させることの重要性に合意した。
またパレスチナ問題はアラブ民族の中心的な問題であり、これを公正かつ包括的に解決するためには、アラブ平和イニシアチブと関連する国際的な正統性のある決議に基づいて、1967年6月4日時点の国境に、東エルサレムを首都とする独立した主権を有するパレスチナ国家を建国することが必要であると述べた。
さらにファイサル王子は、パレスチナにおけるイスラエルの侵害行為をサウジアラビアが拒否していることを確認した。