
ファティマ・ムハンマドジェッダ
サウジアラビアは木曜日、金輪日食で目覚めることになる — 壮大な日食は、この種の日食としてはサウジアラビアで初とされている。
2019年最後の日食により、インド、シンガポール、フィリピン、オーストラリア地域、湾岸地域といった地域では劇的なかたちで一年が締めくくられることになる。
金環日食を観察しようという人は、月が太陽の前へ移動し、中心を遮るが端は見えるままにして、空に英語で言うところの“Ring of Fire”(火の輪)を作るのを目撃することになる。
カシム大学地理学部のAbdullah Al-Misnad気候学教授は、12月26の日食はサウジアラビア初となる2つの日食のうち1つめのものだと述べた。2つめの日食は2020年6月21日に予定されている。
日食は2分55秒続くと予想されている。湾岸諸国のすべてで見られるわけではないが、アラビア半島南部160 km周辺では目にすることができる。
サウジ王国東部州のフフーフは日食の影が通過する唯一の湾岸都市であり、ここでは比類のない金輪日食の眺めが見られるとAl-Misnad教授は言った。
だが教授は、日食の間は太陽を見たり見つめたりしないようにと警告している。
ファイサル国王専門病院の顧問眼科外科医であるSalwa Al-Hazaa博士も、目を傷つける危険性が高いとして、どんな種類の日食であれ日食中に太陽を見ないよう警告した。
皆既日食または部分日食中に太陽を直視することは有害であり、場合によっては部分的な失明を引き起こす危険もある、と博士は言った。
博士はまた、いわゆる「保護」メガネの使用に対しても警告している。博士は保護メガネは「役に立たない」ものであり、日食中に生じる紫外線や赤外線から目を保護してはくれないとしている。
博士によると、有害光線による眼の損傷のリスクが最も高いのは20歳未満の子どもや若者だという。
太陽直視の有害な影響はすぐには現れないかもしれないが、しばらくすると視力の低下や色覚異常というかたちで現れる。
「本当に危険なのは赤外線です。人間の目には見えない光線です。赤外線が目に入ると、網膜に有害な影響を与えます」と博士は言った。
ハマド・アル・アシェイフ教育大臣は、木曜日は試験を午前9時まで延期するようにと国中の学校に伝えた。日食中に生徒や教員を保護するための予防措置だという。