
アラブニュース
ロンドン:ジョー・バイデン氏のジェッダ訪問はサウジアラビアと米国のパートナーシップを発展させ、両国および世界に平和と繁栄をもたらす上で「極めて重要」だと、サウジアラビアの駐米大使が述べた。
リーマ・ビント・バンダル王女は木曜、ポリティコの意見記事の中で、 同盟関係にある両国が共になし得ることが、とりわけこの危険な時期においては数多くあると書いた。
駐米大使を務める王女は、両国の関係が「時代遅れで還元主義的な『安全保障のための石油』という枠組み」によって定義される時代はとうに過ぎ去ったと書いている。
世界は変化しており、世界が直面する危険は「米国とサウジアラビアの有効な同盟関係がなければ解決できない」
リーマ王女は次のように述べている。「米国とサウジアラビアは困難をくぐり抜ける度に共により強くなってきたことを歴史が示しており、将来においてもそれは変わらないはずだ」
王女は、協力体制から「ソビエトの共産主義の打倒、世界のエネルギー安全保障、革命的なイランの封じ込め」まで、両国のパートナーシップによる成果を列挙した。
そして、「こういった優先事項が21世紀の米国とサウジアラビアのパートナーシップを方向付けるものであるべきで、バイデン大統領の訪問は、行く手に待ち受ける課題への対処法に関する共有の展望を広げる重要なチャンスだと考えている」と記している。
もしこの関係をしっかりと管理できたなら、両国は「世界的な再生可能エネルギーへの移行を主導すると同時に、中東を短期間で世界のサプライチェーンの新たな中心地にすることができる。テロ対策における両国の重要な連携を継続することは可能であり、欠かせないことであるが、現在の取り組みだけにとどまらない、さらなる取り組みが必要だ」
両国の取り組みにおいては、連携を強化して、ルールに基づく体制を強化することに注力し、イランが推進する混乱の未来像に立ち向かっていかなくてはならないと、王女は記している。
ジョー・バイデン氏は、2か国歴訪の最初の訪問国イスラエルを発ち、金曜にジェッダに到着してサルマン国王およびムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談する予定。同氏は土曜の首脳会談において地域の指導者らとも会談する予定だ。
リーマ女王はサウジアラビア国内の改革を強調し、女性に対する法的保証、寛容と異教徒間の対話への取り組みに言及した。
「現在のサウジアラビアは、ほんの5年前と比べてもすっかり変わっている。今日では、我々はエネルギー分野だけでなく、投資と持続可能な開発においても世界をリードしている。我々は教育、テクノロジー、経済的多様化、グリーンエネルギーへの何千億ドルもの投資を通じて、若い男女の膨大な可能性を解き放つ変革政策を開始している」とリーマ王女は記している。