



ナダ・アルトゥルキ
リヤド:第2回「リヤド哲学会議」が1日開幕した。国内外の専門家が一堂に会し、「知と探究:空間、時間、そして人類」というテーマのもとで様々な話題について議論する。
サウジアラビアの文学・出版・翻訳委員会の主催で3日間にわたって行われるこの会議は、同委員会のモハメド・アルワンCEOの紹介で登壇した同国の批評家・思想家・翻訳家サード・ビン・アブドルラフマン・アルバジー氏による歓迎の言葉と共に開幕した。
19ヶ国以上からの参加者が出席しているこのグローバル会議は、様々な学術的・専門的背景を持った幅広い聴衆を対象にしている
アルバジー氏は次のように語った。「私たちはこれから、終わりのない情報・探究の地平へ、空間へ、時間へ、人類へと向かうともに、人間の運命、道徳的価値、宇宙の科学的基準へと入っていきます」
「私たちは、物理的空間から哲学的空間を作り出し、未知の分野において新たな概念を提案するでしょう。この会議の栄えあるゲストの皆様が触れてきた起業家的研究の精神においてです」
宇宙への旅は疑いなく多くの人にとっての夢だが、思ったよりずっと早く私たちが「ホーム」と呼ぶ場所になるかもしれない。
ペンシルベニア州立大学のニコラス・ド・ウォレン教授が司会を務めたミシャール・アシュミムリ氏による基調講演は、人類が惑星間の種となるという未来的構想について考察するものだった。
サウジ宇宙委員会のCEO特別顧問であるアシュミムリ氏は、地球に住めなくなった場合に人類が持つ選択肢について議論する中で次のように語った。「私たちは未来に備えなければなりません。何が起こるか分からないからです。確かに地球を周回する物体は監視できますが、私たちが知らないものはたくさんあります」
「これが唯一の道だと言っているのではありません。人類存続の危機を防ぐために、全ての必要な技術と全ての可能な解決策に投資することで保険をかけておく必要があると言っているのです。火星に行く、あるいはその準備をするとか、地球に向かってくる小惑星を迎撃するとか、それをもっと早く検知するメカニズムを作って十分な時間を稼ぐなどです」
この会議の目的は、世界中から現代の哲学者、科学者、著述家、知識人が参加することで、中東地域でかつてはタブーだった哲学研究を切り開くことだ。