
リヤド:300年の歴史を持ち、メッカのターイフ行政区のタキーフ中心部にあるアル・ジュバイル・モスクは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子歴史的モスク開発プロジェクトの焦点となる。
このプロジェクトは、アル・ジュバイル・モスクの建築を復活させ、歴史的価値のあるモスクの保全の重要性に関する人々の意識を高めることを目標としている。
改築工事後の敷地面積は310㎡となるが、45名の礼拝者を収容できる能力は保たれる。
モスク再建は、サラワト山脈産の石材や天井、柱、窓、扉に用いられる地元産の木材といった主要材を維持するような工法で行われる。
改修後も、このモスクの独自の建築様式の特徴となっている小さな開口部は維持される。
元々は耐久性の高いことで知られる杜松材で造られたアル・ジュバイル・モスクは、セメントの代わりに大理石を用いることで、伝統的なサラト建築様式をよみがえらせる形で再建される。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の名を冠したこのプロジェクトの第2段階では、サウジアラビアの13の地域にある30のモスクが対象となる。
この改築プロジェクトは、古代と現代の建築基準を融合させて持続可能性と発展を実現するとともに、モスクの歴史的特徴を残すという2つの課題を両立させるものである。
個々のモスクの真の建築上の特徴を保全できるよう、歴史的建造物に特化したサウジ企業と国中の技師が協力する。
プロジェクトの第1段階では、10の地域にある30のモスクが再建される。
プロジェクトの戦略的目標は以下の4つである。礼拝と祈りのための建築物を再建する、歴史的モスクに都会的真実味を添える、サウジアラビアの文化的側面に光を当てる、各モスクの所在地の宗教・文化的地位を高める。
プロジェクトはまた、サウジアラビアの都市の特徴を保全することで、その文化の奥行きを強調することにも貢献する。
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