
リヤド:サウジアラビア外務省は2日、駐サウジアラビア・スウェーデン大使を召喚し、先日スウェーデンでおきたコーラン焼却事件を断固として拒否すると伝えた。
6月28日、イラク人難民サルワン・モミカ(37才)がストックホルムの中央モスクの前でコーランを手荒に扱い、そのページに火を付けた。イスラム教徒やアラブ世界の間では、この行為に対する激しい怒りや非難が広がった。
サウジ外務省は6月29日に聖典であるコーランが燃やされたことを非難し、2日、スウェーデンのペトラ・メナンデル大使を召喚した。
同省はスウェーデン政府に対し、寛容、節度、過激主義の拒否という価値感を広めようとする国際的な努力とはあからさまに矛盾し、国民や国家の間の関係に必要な相互尊重を損なうあらゆる行為をやめるよう求めている。
イスラム協力機構(OIC)の執行委員会も2日、ジェッダで会合を開き、この事件から生じた影響について話し合った。
OICはこのような行為を断固として非難し、国民の間の相互尊重や寛容と節度を促進する国際的な努力を損なう行為であるとした。