
東京:日本のゲーム会社DeNAの株価は28日、息の長い人気を誇るポケモンのトレーディングカードゲームのモバイル版を年内に配信するという同社の発表を受け、24%上昇した。投資家たちはこのゲームのヒットに期待している。
発表された資料によると、DeNA、ポケモン株式会社、ゲーム会社のクリーチャーズが展開する「ポケモン・トレーディング・カードゲーム・ポケット」はiOSおよびアンドロイドで配信され、プレーヤーは新旧のデザインのカードを集めて交換し、対戦を楽しむことができる。
ポケモン・トレーディング・カードゲームは、1996年に日本で発売された任天堂の人気ゲームから派生したもので、のちに米国でも人気を博し、現在までのカードの発行部数は500億枚を超える。
2024年にリリースが決定したスマートフォン向けアプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket』の公式アカウントです❗️
— ポケポケ【公式】(Pokémon Trading Card Game Pocket) (@PokemonTCGP_JP) February 27, 2024
本日、#ポケモンプレゼンツ にてコンセプト映像が公開しました🎉 ぜひご覧ください。
https://t.co/OFgaK1IMzi #ポケポケ pic.twitter.com/VFH7qy38HP
このビジネスモデルは、米国人デザイナーのリチャード・ガーフィールド氏が1990年代に開拓したもので、プレーヤーはまずキャラクターカードのデッキを入手し、さらに希少性の異なるさまざまなデザインのカードがランダム封入されたブースターパックを買い足して、ほかのプレーヤーと対戦する。
近年、トレーディングカードへの注目はますます高まっており、新品同様のレアカードには変動の激しい代替資産市場で法外な価値がつくこともある。
デジタルコレクタブルカードゲームも同様に定着しており、「マジック・ザ・ギャザリング」、「遊戯王」、「ウォークラフト」シリーズの「ハースストーン」といったタイトルが人気を博している。
DeNAはこれまでにも「マリオカートツアー」などのモバイルゲームで任天堂と提携してきたが、飽和したモバイル市場における中国の競合他社とのシェアの争奪に苦戦しており、前日終値は昨年5月のピークを約40%下回っていた。
ロイター