ロサンゼルス:テレビ界のエミー賞は、前回の史上最低視聴率から半分以上も上昇し、大幅な視聴者増となったと、月曜日にネットワークABCが発表した。
日曜の夜には、日本を舞台にした大河ドラマ「Shogun」が、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞で、1シーズンにおける最多受賞記録を塗り替える18部門で受賞した。
戦国時代のライバルたちを描いたこの番組は、最も権威のあるドラマシリーズ賞を獲得した初の英語以外の作品となった。
視聴者数の増加は、近年多くの授賞式と同様に視聴者維持に苦戦してきた同番組にとって、歓迎すべき追い風となった。
「第76回エミー賞授賞式のテレビ放映は、NFLフットボールの試合を前座に放送したCBS(2021年)以来、3年ぶりに同番組の歴代最高視聴者数を記録した」とABCは声明で述べた。
日曜夜のイベントでテレビの過去を称える複数のセグメントを担当し、ノスタルジーを呼び起こしたユージンとダン・レヴィの親子コンビの共同司会は広く称賛された。その中には「ウエスト・ウィング」のキャスト再会も含まれていた。
それでも、視聴率は歴史的に低かった。2018年までは、エミー賞のテレビ放送は定期的に1000万人を上回っていた。
それ以来、エミー賞は新型コロナウイルス感染症のパンデミックと闘う必要があり、式典はソーシャルディスタンスを確保した形で行われた。
そして、昨夏のハリウッド・ストライキにより、2023年の式典は翌年1月に延期され、視聴者は446万人にとどまった。つまり、今年は54%の増加となった。
視聴者の分散化や、若い世代がストリーミングやソーシャルメディアを好む傾向により、過去10年ほどの間、授賞式は視聴者を惹きつけるのに苦戦してきた。
しかし、アカデミー賞をはじめとするいくつかの番組は、最近の回でわずかながら上昇傾向を見せている。
日曜夜の最大のサプライズは、コメディ部門で『Hacks』が前回の受賞作『The Bear』を抑えて選ばれたことだ。
「Baby Reindeer」がリミテッドシリーズ部門で受賞した。
ドラマ部門で受賞した「Shogun」は、真田広之が主演男優賞、澤井アンナが主演女優賞を受賞した。
AFP