
ドバイ:マリア・マリコ・デドゥーシ氏は茶道と華道の師範であり、日本文化に深い意味を見いだしている。
彼女は日本で考古学の研究者として働いた後、オーストラリアに渡り彼女は日本語を教えた。1994年にサウジアラビアに渡り、2005年からドバイ在住。2008年から裏千家茶道、その後すぐに草月流華道を始める。
アラブニュース・ジャパンの取材に対し、「サウジアラビアは全く違う世界でしたが、その国の環境に合った独特の文化が大好きでした」と彼女はアラブ・ニュース・ジャパンに語った。サウジアラビアの後はレバノンに8年間住んだ。どちらもイスラムの世界だが、生活様式はまったく違うという。
裏千家と草月流いけばなの教授資格を持つマリコ氏は、生け花や茶道を通して安らぎを求める人々とつながりながら、自分の知識や経験を分かち合いたいと考えている。
「私は生涯を通じて宇宙の真理を探求してきました。(生け花と茶道の稽古を通して)宇宙の真理を理解できることを知りました」
「幸せになるためには、五感を満足させるのです。茶道を稽古し、自然の草花で傑作や芸術を創作することで、五感を満足させることができます」
茶道や華道を教えるようになったきっかけについて、マリコ氏は「茶道や華道を知ることで、精神的な落ち着きや安らぎを理解し、体験したいと思っている人たちと、一緒に楽しみ、分かち合える世界を作りたかった。だから数年前から、大切な友人たちとだけ茶道と生け花の稽古をするようになりました」
「茶道の奥義は、和、敬、清、寂といった日本文化全般を含むものであり、その奥義を体得するには、ほぼ一生を要します」
「そのため、定期的にレッスンに通い、空いた時間にお稽古を続けることがとても大切なのですが、仕事が忙しいと、定期的に通うことや、長期間続けることは難しいのです」と彼女は付け加えた。
マリコ氏は、彼女のクラスの参加者のほとんどが、茶道と華道のデモンストレーションを見学するのをとても楽しんでいたと語った。また、自分たちでお茶を点てたり、花を生けたりして練習をするのも好きだという。
今後の活動について、マリコ氏は「茶道、華道、日本語を若い世代に教えたいです。私の日本語教師歴は1986年にオーストラリアで始まりました。そのときから、日本の文化を理解することはとても大切だと考えていました」
「ドバイのイートン・インスティテュートで過去10年間、日本語を教えてきました。1月25日には、イートン校で茶道の無料デモンストレーションを行います」