

アミン・アッバス、ドバイ
『セイビング・ミスター・ハロウィン』は、中東を拠点としたアニメーションスタジオ、クレイジー・ピラニアのマネージングディレクター、アメール・コフ氏が公開した最新のホラー短編アニメーションだ。
このホラーアニメーションは、日本のアニメから着想を得て、これに自分自身の個人的な「スタイルと尺度」を組み合わせた、とコフ氏は語った。
「私はファンタジーに夢中で、自らの世界を作り上げ、そこに独自のルールを確立したいと思っていました。自らの世界の中で、さまざまなスタイルを組み合わせれば、その世界は際立ちます」と、コフ氏は語った。「間もなく、私は自らの世界をウェブシリーズにする計画をしており、現在脚本に関しては、素晴らしい作家と打ち合わせ中です」
https://youtu.be/f59U7d8-kiw
コフ氏は以前、『Shaabiat Al Cartoon』や『Amoona』のようなアラブ首長国連邦の多数のアニメシリーズに携わっていた。
コフ氏は1998年、まだ法科大学院で学んでいた時期に、アニメーションの仕事を始めた。
「私は法科大学院にいたのですが、 自分の人生全てを思い描いてきました。最初のプロジェクトは、学校用の教育アニメだったのを覚えています。7年間そこで働き、その後に自分自身のスタジオ、クレイジー・ピラニアを開設しました」と、コフ氏は付け加えた。
「当スタジオがつくった最初のアニメ漫画は、コメディーセントラルの『サムライラブゴッド』と呼ばれるものでした。これはコメディーシリーズで、共に仕事をするのがとても楽しかったし、声優担当の有名人もいました」と、コフ氏は語った。
このアニメーションスタジオの開設者は、家族向けのアニメーションを中東に浸透させることが、同スタジオが直面した最大の課題だと説明した。
「こちらの人々の大半は、アニメーションを子どもの見るものだと思っています。当社が取り組んだシリーズは、全年齢向けであり、視聴者にこれを納得し、好きになってもらえるように、より一層努力をする必要がありました。これは大成功し、中東でアニメ産業を根付かせることができました」と、コフ氏は付け加えた。
自分が作品を作るようになったのは、幼い頃に見ていたアニメ、『AKIRA』に感銘を受けたからだ、とコフ氏は語った。
「私は今、『ドロヘドロ』に夢中です。キャラクターデザインと意外なストーリー展開が、素晴らしいからです。『サムライチャンプルー』も好きです。これがサムライアニメにおける、新たなアプローチだったからです」と、コフ氏は語った。
今後のプロジェクトに関する話となり、コフ氏は次のように語った。「ちょうど今、『ジャムール』と呼ばれるマジッドテレビの子供向け番組に取り組んでおり、これは1匹のラクダが、自分自身や他の動物たちについて学習していくサイレントアドベンチャーシリーズです」
「また、大型シリーズの『コメディーアドベンチャー』も展開していくことになっています。モバイルシューティングゲームと一緒に、2021年第1四半期に公開される予定です。