
ドバイ:サウジの乳製品会社Almaraiと提携しているナショナルジオグラフィックアブダビは今週、2020年版の写真コンテスト「モーメント」の最終選考に残った参加者を発表した。サウジの写真家、Afrah Al-Harbyさんが選考に残った。
2万7,000人以上の参加者の中から、たったの10枚の写真が最終選考に残った。選考は2度のピューリッツァー賞受賞者でありナショナルジオグラフィックの写真家Mohammad Muheisen氏と、Almaraiの最高マーケティング責任者Hussam Abdulqader氏を含むコンテスト審査パネルが行った。
「2020年の瞬間:いつもとは違う1年」というテーマの下開催された本コンテストで、最終選考に残った写真は愛する人たちとのつながりを「思わせる瞬間」を捉えていた。写真家たちはリモート授業中の学生や、温かくも社会的距離を取った家族の瞬間を捉えていた。
メディナ出身の22歳の写真家、Al-Harbyさんは、10歳の妹の絵を写真に撮ることに決めた。
3年前に写真への情熱を見出したAl-Harbyさんは、アラブニュースに語る中で、「隔離中に妹の写真を撮りました。隔離の期間中、妹は自分の才能に気付いたようです。ですから、私はこの写真の中に、彼女の才能を記録しておきたかったのです」と述べた。
Al-Harbyさんがコンテスト最終選考の名前に自分が載っていると分かった瞬間、彼女は誇らしく感じた。「特別な瞬間でした」と彼女は述べた。
「最終選考に残った10名の参加者の一人に選ばれるとは思ってもみませんでしたが、これもすべて、私の中に才能を見出しコンテストに参加するよう言い続けてくれた兄、Mohammedのおかげです」と彼女は述べた。
自然の写真を撮ることが好きな写真家のAl-Harbyさんはさらに、2年前にプロ用のカメラをプレゼントしてくれたもう一人の兄、Abdullaさんのことも褒めていた。
彼女のようになりたい若い女性に向けたAl-Harbyさんのアドバイスは、「自信を持つ」ことである。
Al-Harbyさんだけがこの賞の最終選考に残ったサウジの才能あふれる人、というわけではない。オンライン授業に参加している家族の一人を写真に撮ったHussein Aliさんもまた、受賞を目指して競い合っている。
中東や北アフリカの中で最大の写真コンテストの一つである今年の「モーメント」の大賞受賞者は、近日中に発表される。大賞受賞者には1万ドルの価値があるプロ用の写真機材が授与され、ナショナルジオグラフィック・アルアラビーヤ・マガジンに写真が掲載される。