ラフィ・ボゴシアン

ロサンゼルス：大人気のビデオゲーム『モータルコンバット』の映画化が最近、映画業界を賑わした。筋書きと登場人物は一連の格闘シーンをよどみなく繋ぎ、この大人気ゲームをかなり忠実に再現してあることに、ファンは安堵のため息をつくことができる。

暴力的な勝利の直前にしばしば引用される不吉なフレーズ「フィニッシュ・ヒム（とどめを刺せ）」が特徴のこの有名な格闘ゲームのアクションファンやプレイヤーにとっては、この映画は完璧ではないものの、勝利である。

「たくさんの人々がこれらの伝説的なビデオゲームやポップカルチャーのアイコンと共に成長した」と、シリーズの主要登場人物リュウ・カン役のルディ・リンは述べた。「成長すればするほど、自分がまだ内面は子供であることを知る。多くの大人が、自分はそうではないふりをしているのだと思う。だから、これらのキャラクターとこの物語が、人々に「自分の子供時代は本当にすごかったんだ」ということを伝えて欲しい」

この映画は、地球を守るためのトーナメントで自分の力を試す、シリーズの何人かの伝説的なキャラクターを登場させ、観客を沸かせる。また、R指定された格闘シーンは、伝説的な俳優と共に働いてきたスタントマンや武道家集団であるジャッキー・チェン・スタント・チームのメンバーなど、経験豊富なスタントパフォーマーたちにより振り付けが行われ、巧みに実演される。

「この映画の俳優全員、またはほとんどが、総合的な武術の訓練を受けている」と、格闘家クン・ラオを演じるマックス・ファンはアラブニュースに語った。「演技またはスタント。そのすべてが、素晴らしい映画を作り上げるための全体のプロセスの一部。そのため、アクションを作り出すことの理解が、間違いなく、カメラの前に立ち、特定の種類の動きをこなすための役に立った」

キャストはその格闘能力だけでなく、ほとんどがアジア系の俳優を採用していることも注目に値する。これは、白人ばかりのキャスティングで映画製作会社が昔から非難されてきたハリウッドにおいて、間違いなくポジティブなことである。

「観客は私たちの文化により親しみ、異なる視点から私たちを見ることになるだろう…私たちがストーリーラインを伝え、コントロールしているんだ」と、シリーズの新人コール・ヤングを演じるルイス・タンは言う。「それによって、今後に残るインパクトを与えられると思う、もっともっと今後もし続けるべきだけど」