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漫画フェスティバルがレバノンに笑顔を届ける

14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
14ヵ国を代表する40名のアーティストが集まり、自身の作品を展示した。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。
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16 Oct 2021 11:10:29 GMT9
16 Oct 2021 11:10:29 GMT9
  • デッサンや音楽、イラストや特別授業が提供され、14ヵ国からなる40人のアーティストが自身の作品を展示する
  • 「苦難の時を歩んでいる国には、これまで以上にアーティストが必要」とイベント主催者

ナネット・ジアード

ベイルート:大きな被害を受けたレバノンでは現在、物価の急騰や食糧不足、電力不足に苦しんでいる人々もいるが、それでもアンスティチュ・フランセ・レバノンはレバノン初の漫画フェスを敢行することにした。

14ヵ国を代表する40名のアーティストが、自身の作品を展示するために集まった。中には、音楽とデッサンを組み合わせた作品もあった。仏語、アラビア語、英語による作品は、スルソーク宮殿やダガー邸宅(Dagher Villa)など、ベイルート全域の20ヵ所に展示された。

アンスティチュ・フランセの文芸ディレクターで、リヨン漫画フェスティバルで監督も務めたマシュー・ディエス氏は、「苦難の時を歩んでいる国には、これまで以上にアーティストが必要」であるから、ベイルートでの当イベントを開催しなければならなかったのだと語った。

「我々が接触したレバノンのアーティストは、この上なく好意的に反応してくれました。これは一種のレジスタンスでもあるでしょう」と、ディエス氏は付け加えた。

10月10日に閉幕した4日間のフェスに対する反応は、圧倒的に肯定的なものが多かったと彼は述べた。

「このことは、西洋とアラブ世界の製作者・鑑賞者との間にまたがる共通の基盤に根ざしたものであり、この融合は、我々が抱いた最高の望みを満たしてくれました」

漫画界の一流のアーティストらが、新進の製作者らに特別授業を行った。その中には、ペネロープ・バジュー、有名な『アンリエット(Henriette)』シリーズの考案者であるチャールズ・バーベリアン、ファビアン・トゥールメ、マシュー・サパン、レバノン美術アカデミー・イラストレーション部門の長を務めるイラストレーターのミシェル・スタンジョフスキーなども。

スタンジョフスキー氏によると、フェスティバルによって、学生らがこの業界のプロに直接会い、学びを得る機会がもたらされたという。

スルソーク宮殿で開かれたオープニングコンサートでは、レバノン人イラストレーターのラファエル・マカロン氏がフェスのポスターにサインを書き、マグレブ・欧州・中東などで人気のある、フランスの東洋的エレクトロバンド「アシッド・アラブ」による演奏を伴いながら、絵を完成させた。

マカロン氏は、フェスが混乱のさなかにあるレバノン人の気力を高める機会を提供したと語った。

「私が動機づけられるプロジェクトは、それが私にとって解放的なものか、あるいはそれが国の進歩に貢献するかです。ポスターにある、火の灯された灯台は、トンネルの出口にさしかかっているという希望を表しているように私には思えます」

フェイスティバルが取り組んだ多くのテーマの中で最も注目を集めたのは、漫画界にも影響を与える「女性の地位」、そして「レバノンの革命」に関するものだった。

ダル・エル・ニメール美術センターにて開かれた、ベイルート・アメリカン大学の「ムータズとラダ・サワーフ・アラブ・漫画イニシアチブ(The Mu’taz and Rada Sawaf Arab Comics Initiative)」が企画し、イラストレーターのリナ・ガイべ氏が運営した展示会では、観覧者が原版や数十冊の雑誌のコピー、個人や複数人による作品集を通して、アラブの新たな漫画の世界を探索することができた。

その展示では、アルジェリア、エジプト、イラク、ヨルダン、レバノン、リビア、モロッコ、パレスチナ、シリア、チュニジアのデザイナーが特集された。

「アラブの漫画の歴史は100年以上あるのですが、今日の若いイラストレーターが語るのは、毎日の生活についてなのです」とガイべ氏は述べた。

「彼らの創作の核となるのはストリートです。アラブの春でそこへ殺到し、行進したからでしょう。最初に壁面のグラフィティやソーシャルメディアを通して会い、そこから協力が始まったのです。彼らは自分自身を明かし、自身のアイデンティティーを肯定し、なんとか自分たちの声を届けたのです。

チュニジア人イラストレーターのオスマン・セルミ氏にとって、今回のフェスティバルは、『取り組むべき問題や課題の再検討』をするための機会を提供したのであり、エジプト人画家のミーゴ氏にとっては、ダル・エル・ニメールの展示会は『我々の現在地と、我々が努力によって得られるものを教えてくれる』ものだったのです」

フェスティバルが、レバノンに広がる暗雲に対する理想的な対抗手段であったという点については、皆が同意した。

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