
シャマ・クリシュナ・クマール
ドバイ:先週アブダビで開催されたセレモニーで日本食レストランのミャズが「世界のレストラン ベスト50」MENA版でサウジアラビア最高のレストランに選ばれた。
2年連続で栄誉を勝ち取ったミャズのヘッドシェフで高級アジア料理レストラン業界の有名人であるイアン・ペンジェリー氏は、今回受けた賞賛について「誇らしく、光栄に思います」と述べた。
伝統の技を用いつつ現代風にアレンジした本格的な日本食で知られるミャズは2020年12月にリヤドで初出店し、その後ジェッダとアル・ウラーでも営業している。
アラブニュースの取材でミャズの成功の要因を尋ねられたペンジェリー氏は「まず当然ながらレストランの経営には膨大な激務が伴います。厨房で生み出す商品には一貫性がなければなりません。好調の理由のひとつは最高のチームを編成して、誰もが力を発揮し、創造をしやすい環境を作ったことです。あとは、先ほども言ったとおり、ひたすら激務に励むことです」と答えた。
シェフのペンジェリー氏が新しいレストランのメニューを作る前に必ずすることは起源への旅だ。英国はじめ各地のアジア系市場でミャズのメニューをデザインする際にもこの原則を指針にした。16歳のときに皿洗いから飲食業に入ったペンジェリー氏にとっては、サウジアラビアに移ることも面白い挑戦だった。
「正直に言えば本当に大変なことばかりですが、同じくらい面白いです。レストランシーンにおける新境地で未開の場所ですが、私たちは楽しんでやっています。そして、世界中から人を集め、この地で優れたチームを作り上げたのは素晴らしいことです」とペンジェリー氏は言った。
モダン・フード・カンパニー傘下のミャズは人気を博し、さらなる成功を収めようとしているという。
「既存店よりも親密な雰囲気で明かりを落とした新たなダイニング、『アーツ・バイ・ミャズ』をオープンしたばかりです。また、液体窒素で作るアイスクリームのトロリーも開発しました。トロリーがレストランを回り、お客様の目の前で液体窒素を使ってアイスクリームを作ります。斬新でクリエイティブでここにしかなく、楽しい、とても楽しいことをやろうとしているわけです」
モダン・フード・カンパニーはさらに興奮のときを迎える。ペンジェリー氏は「4月に日本の炉端焼きをコンセプトにした新しいレストラン『ロバタ』をオープンします。最先端でとても楽しくて型にはまらないお店です」と説明した。