
フランスで5月16日に開幕するカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門に是枝裕和監督の映画「怪物」が出品されることが決まった。事務局が13日発表した。
是枝監督作品は2018年に「万引き家族」がパルムドールに輝いている。同部門への出品は7回目で、昨年最優秀男優賞を受賞した韓国映画「ベイビー・ブローカー」に続き2年連続。
「怪物」は、息子を愛する母親や生徒思いの教師、ある秘密を抱える2人の子どもたちの視点から「怪物」探しの果てを描くヒューマンドラマ。脚本をドラマ「カルテット」などの坂元裕二さん、音楽は3月に亡くなった坂本龍一さんが担当した。日本では6月2日に公開される。
コンペ部門ではこの他、ドイツのビム・ベンダース監督が手掛け、東京・渋谷の公共トイレを舞台にした「Perfect Days(原題)」も選出。役所広司さんが清掃員役を演じている。
一方、21年に新設された「カンヌ・プレミア」部門で、北野武監督の6年ぶりの新作となる時代劇「首」の上映が決まった。
時事通信