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小惑星の土壌サンプルを搭載した日本の宇宙探査機の地球帰還が迫る

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開した「はやぶさ2」探査機が小惑星「リュウグウ」の上空で撮影したCG画像。日本の宇宙探査機は、太陽系の起源の手がかりとなる土壌サンプルやデータを搭載し、遠く離れた小惑星から1年に渡る帰路を経て地球に近づいていると、宇宙研究開発機関の職員が2020年11月27日(金)に発表した。(ISAS/JAXA via AP, 写真)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開した「はやぶさ2」探査機が小惑星「リュウグウ」の上空で撮影したCG画像。日本の宇宙探査機は、太陽系の起源の手がかりとなる土壌サンプルやデータを搭載し、遠く離れた小惑星から1年に渡る帰路を経て地球に近づいていると、宇宙研究開発機関の職員が2020年11月27日(金)に発表した。(ISAS/JAXA via AP, 写真)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開したこの2019年2月22日のファイル画像は、小惑星「りゅうぐ」へのタッチダウンに成功した探査機「はやぶさ2」の影(中央上)を撮影したもの。日本の宇宙探査機は、太陽系の起源の手がかりとなる土壌サンプルやデータを搭載し、遠く離れた小惑星から1年に渡る帰路を経て地球に近づいていると、宇宙研究開発機関の職員が2020年11月27日(金)に発表した。 (JAXA via AP, 写真)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開したこの2019年2月22日のファイル画像は、小惑星「りゅうぐ」へのタッチダウンに成功した探査機「はやぶさ2」の影(中央上)を撮影したもの。日本の宇宙探査機は、太陽系の起源の手がかりとなる土壌サンプルやデータを搭載し、遠く離れた小惑星から1年に渡る帰路を経て地球に近づいていると、宇宙研究開発機関の職員が2020年11月27日(金)に発表した。 (JAXA via AP, 写真)
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27 Nov 2020 07:11:30 GMT9
27 Nov 2020 07:11:30 GMT9

東京:日本の宇宙探査機は、太陽系の起源の手がかりとなる土壌サンプルやデータを搭載し、遠く離れた小惑星から1年に渡る帰路を経て地球に近づいていると、宇宙研究開発機関の職員が金曜日に発表した。

「はやぶさ2」は、1年前に地球から約3億kmの距離にある小惑星「リュウグウ」を離れ、12月6日に地球に帰還し、貴重なサンプルを含むカプセルをオーストラリア南部に投下する予定である。

宇宙航空研究開発機構の研究者らは、特に小惑星の表面下から採取したサンプルには、宇宙放射線などの環境要因の影響を受けない貴重なデータが含まれていると考えている。

「はやぶさ2」プロジェクトのミッションマネージャーを務める吉川真氏は、研究者らが特に関心を持っているのは、小惑星「リュウグウ」の土壌サンプルに含まれる有機物の分析だと語った。

「有機物は地球上の生命の起源ですが、それがどこから来たのかはまだ分かっていません」と吉川氏は述べた。「『はやぶさ2』が地球に持ち帰った有機物の詳細を分析することにより、地球上の生命の起源の手がかりが見つかることを期待しています。」

宇宙研究開発機関であるJAXAは、サンプルが入ったカプセルを、22万km離れたオーストラリアの人里離れた人口の少ない地域に投下する計画で、これは精密な制御が必要とされる大きな挑戦となる。ヒートシールドで熱から保護されたカプセルは、地上200kmの大気圏に再突入する際に火の玉に変化する。地上から約10kmの地点でパラシュートが開いて着地の準備をし、ビーコン信号を発信して位置を知らせる。

JAXAの職員は、落下予想エリアの数カ所に衛星アンテナを設置して、この信号をキャッチするとともに、海洋レーダー、ドローン、ヘリコプターなどを用意して、カプセルの捜索・回収ミッションを支援する。

これらの準備がなければ、直径40センチ(15インチ)のフライパン型カプセルの捜索は「困難を極める」と吉川氏は記者団に語った。

「はやぶさ2」にとって、これは2014年に始まったミッションの終わりではない。カプセルを投下した後、再度宇宙に戻り、「1998KY26」と呼ばれる遠方の小惑星へと向かう予定であり、この小惑星への到着は10年後となる。

「はやぶさ2」は、非常にごつごつした岩肌の表面にもかかわらず小惑星「リュウグウ」に2度も着陸しており、2018年6月に現地に到着してから1年半の間にデータやサンプルを収集することに成功した。

2019年2月のファーストタッチダウンでは、表面の粉塵サンプルを採取した。「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」の表面に爆発を起こして作った人工クレーターに着陸した後、宇宙史上初めて小惑星の地下物質サンプルを採取した。

研究者らによると、小惑星の土壌サンプルには炭素と有機物の痕跡があるという。JAXAは、太陽系内の物質がどのように分布しているのか、また、地球上の生命にどのように関係しているのか、その手がかりを見つけたいと考えている。

太陽を周回し、惑星よりもはるかに小さい小惑星は、太陽系の中で最も古い天体の一つであり、地球がどのように進化したかを説明するのに役立つ可能性がある。

地球から小惑星「リュウグウ」に到着するまでに3年半かかったが、現在の小惑星「リュウグウ」と地球の位置関係からすると、帰路はだいぶ短くなった。

「リュウグウ」とは、日本の昔話に出てくる海の底にある城の名前である。

AP

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