
アブダビ:石油輸出国機構(OPEC)は需要について楽観視しており、投資不足はエネルギー安全保障に対するリスクと捉えている。ハイサム・アル・ガイス事務局長は2日、アブダビで開かれたエネルギー産業イベントでそのように語った。
アル・ガイス事務局長は、石油・ガス産業へ継続的に投資することの重要性を強調し、石油への投資を中止するよう求めるのは逆効果であるとの見方を示した。
また、「今年の石油需要も昨年同様、かなり活発と見ている」とし、前年比で日量230万バレル以上増加するという同機構の需要予測を明らかにした。
そして、石油・ガス部門への投資はエネルギー安全保障にとって重要だと付け加えた。
「我々は・・・余力が相当減ってきています。このことは繰り返し話してきましたが、この業界に投資することの重要性を知るには、すべての利害関係者による協力が必要です」と、アル・ガイス事務局長は語る。
UAEのエネルギー相を務めるスハイル・アル・マズルーエイ氏も同じ意見を口にし、国内外の石油企業による投資が必要だと述べた。
「そして、これらの投資においては、金融業界が前向きに石油・ガス産業への融資を行う必要があります」
さらに、同大臣は記者団に対し、同国は石油生産能力の拡大を進めており、現在の日量420万バレルから2027年には500万バレルに増やす予定であることも明らかにした。
ロイター