
リヤド:サウジアラビアは、同国の産業大臣がソウルで現地の産業部長官と会談したことで、韓国と進めている二国間貿易協議の節目を示した。
サウジアラビアのバンダル・ビン・イブラヒム・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣は、二国間の産業協力強化の機会について議論するため、韓国の李昌洋(イ・チャンヤン)産業通商資源部長官と12月16日に会談した。
サウジ国営通信によると、会談中に両大臣は、MODONとしても知られるサウジアラビア工業用地公団(Saudi Authority for Industrial. Cities and Technology Zones)と韓国のGLラファ・ホールディング(GL Rapha Holding Co.)との間で、投資額7億5000万サウジアラビア・リアル(1億9993万ドル)を取り決めた覚書に署名した。
この覚書には、スデア工業都市に51,000平方メートルの工業用地を割り当てることにより、ワクチン、バイオテクノロジー、化学薬品の製造を促進することが定められている。
さらに両国は、さまざまな産業セクターにおける共同プロジェクト、協定、投資機会の開発や、貿易交流の拡大と非石油輸出の発展の可能性についても模索した。
会談はまた、産業や鉱業セクターを含む新しい分野への共同関係を促進するため、歴史的な結び付きや相互訪問の重要性を強調するものとなった。
公開討論の傍らでは、韓国政府代表者と鉱業セクターの韓国大手企業のリーダーが参加して追加の議論が行われた。
訪問中、アル・ホレイフ大臣は昌原(チャンウォン)とソウルで複数の工場へも訪れた。
昌原では、大臣は斗山(トゥサン)企業の役員と挨拶を交わして工場施設の視察を行い、火力発電所、タービン、発電機、海水淡水化プラント、鋳造、梱包における同社の顕著な進歩を確かめた。
さらに、サウジの国営自動車製造会社(Saudi National Automotive Manufacturing Co.)とKGモビリティ(KG Mobility)との間で覚書が締結された。
大臣は、韓国の大手自動車メーカーのひとつであるKGモビリティの工場を視察し、多目的車両、SUV、クロスオーバーSUVの生産における同社の大きな成果や電気自動車の計画についても説明を受けた。
今回の訪韓は、サウジアラビアと韓国の関係強化、そして協力関係の維持を目的として行われた。2022年には、サウジアラビアの対韓国非石油輸出額は約72億サウジアラビア・リアルとなり、これに対して同期間の非石油輸入額は合計184億サウジアラビア・リアルだった。