
アラブ首長国連邦の警察はコロナウイルス病(COVID-19)との戦いのため、毎分何百人もの人の体温をスキャンできるスマートヘルメットを採用する。
従来の体温計よりも短時間でこれらのヘルメットは、5メートル(16フィート)離れた場所から体温が測定でき、1分間に最大200人の検温が可能で、発熱が検出された場合には警告音を発する。
中国企業KCウェアラブル社は、1,000個以上の検温ヘルメットを売り上げており、中東、ヨーロッパ、アジアから注文を受けていると言う。
「COVID-19危機のこの時期、我々はドバイ中のすべての警察署ならびに常に最前線にいることを要求される派出所にスマートヘルメットを採用しました」と、警察官アリ・アル=ラムシーはロイターに語った。
「発熱がある人の場合、我々はその人を止めるために必要な措置を講じます。その人は救急隊員により対処され、最寄りの医療施設に搬送されます」
ドバイの警察は閉鎖された地域を含め人口密度の高い地域の人々を検査するためにヘルメットを使用している。
湾岸諸国は過密状態の住宅に住む低所得労働者の間で症例の増加が記録されて以来、検査体制を強化している。
アラブ首長国連邦は湾岸6国の中で感染者が2番目に多く、感染者8,000人以上、死亡者50人を記録している。7首長国のそれぞれの内訳は公表していない。
世界中の他の国と同様に、湾岸諸国は感染患者を追跡するスマートフォンアプリを含め、ウイルスを制御するための戦いにテクノロジーを採用している。人権擁護団体はこのようなアプリをプライバシー侵害として批判している。
ロイター