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原油価格動向 — イラン・イスラエルの緊張高まりで価格上昇

中東の主要産油地域でのさらなる混乱と石油供給の混乱リスクが残る中、価格は上昇した。シャッターストック
中東の主要産油地域でのさらなる混乱と石油供給の混乱リスクが残る中、価格は上昇した。シャッターストック
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18 Jun 2025 01:06:25 GMT9
18 Jun 2025 01:06:25 GMT9
  • ENI、紛争による生産への目立った影響なしと表明
  • 「戦争リスク」が市場を支え続ける

ロンドン:火曜日の原油価格は、イラン・イスラエルの紛争による供給混乱の拡大を受けて上昇した。ただし、主要な石油・ガスインフラや供給ルートは、現時点では重大な影響を受けていない。

ブレント原油先物は、サウジアラビア時間正午12時23分時点で1バレルあたり$1.23(1.7%)上昇し、$74.46となった。米国ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は$1.08(1.5%)上昇し、$72.85となった。

両契約は取引開始直後に2%を超える上昇を見せたが、その後一時的に下落した後に、変動の激しい取引の中で反発した。

石油の輸送に目立った中断は確認されていないが、イランはカタールと共有する南パルスガス田でのガス生産を一部停止した。これは、土曜日にイスラエルの攻撃で同ガス田で火災が発生したためだ。イスラエルはまた、イランのシャハラン石油貯蔵施設を攻撃した。

「市場はホルムズ海峡を通じた供給障害を主に懸念しているが、そのリスクは極めて低い」とサクソ銀行のアナリスト、オレ・ハンセン氏は述べた。

イランは収入を失うため、また米国は原油価格の低下とインフレ抑制を望んでいるため、海峡を閉鎖する意欲はないとハンセン氏は指摘した。

火曜日、ホルムズ海峡付近で2隻の原油タンカーが衝突し火災が発生した。同地域では電子妨害が急増しており、地域で原油や燃料を輸送する企業へのリスクが浮き彫りになった。

供給混乱の可能性はあるものの、需要減の期待から原油供給が十分である兆候が見られる。

国際エネルギー機関(IEA)は火曜日に発表した月次石油報告書で、世界石油需要の見通しを先月の予測から日量2万バレル引き下げ、供給見通しを日量20万バレル増の180万バレルに修正した。

PVMアソシエイツのアナリスト、タマス・ヴァルガ氏はリポートで、投資家は中央銀行の金利決定にも注目していると指摘。米連邦公開市場委員会(FOMC)は火曜日に会合を開き、連邦準備制度理事会(FRB)の金利動向を決定する予定だ。

ロイター

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