
ショーン・クローニン
ロンドン: ドバイを拠点とする航空会社のエミレーツは、製薬会社が顧客にワクチンを供給するという困難な物流に動員することを受け、新型コロナウイルス感染症のワクチンの供給に向けて準備を進めている。
これは、航空会社が、旅客機の貨物室を利用して輸送される航空貨物の割合が高いため、継続的な旅行の制限がワクチンの供給を遅らせる可能性があると警告したためである。
世界各国への旅行の大きな「スーパーコネクター」ハブの1つとして、ドバイとその航空会社は、新しい新型コロナワクチンが大量生産に移行するに従って、今後数ヶ月で重要な役割を担う可能性がある。
エミレーツスカイカーゴの広報担当者はアラブニュースに対して「新型コロナワクチンを超低温で保管する必要がある状況では、ワクチンの製造メーカーは、ワクチンを必要な温度に維持するためにドライアイスを投入したコンテナを利用するであろう」と述べた。
「ドバイにあるGDP認定の医薬品専用保管エリアでは、ワクチンを指定された低温で長期間保存するための再冷凍などの付加価値サービスを提供できる。」
2020年11月20日の午前、バイオエヌテック(BioNTech)のウグル・サヒン最高経営責任者は、CNNに対し、ファイザーとの新型コロナワクチンの開発に取り組む同社は、米国食品医薬品局(FDA)にワクチンの緊急使用に関する書類を提出すると述べた。
同氏は、承認プロセスが完了し、年末までに供給が開始されることを期待していると述べた。
また、「開発がこのまま何事もなく進み、ワクチンの供給が組織化されれば、来年の冬までには日常生活が戻ると確信している」と述べた。
ファイザーは、新型コロナワクチンの第3相臨床試験の最終分析により、高齢者でも感染予防に95%の効果があることが示されたと述べた。
他の主要な航空会社グループも、計画されている新しいワクチンの供給の準備をしている。今週、エールフランス-KLMは、アムステルダム・スキポール空港のKLMのハブからダミーのワクチンの出荷を行うための試運転の準備をしていると述べた。
昨年、エミレーツスカイカーゴは、7,500万キログラムを超える医薬品を航空機で輸送した。
2016年以降、同航空会社は医薬品を輸送するためのEU GDP認証を受けた「目的に合った」インフラストラクチャ・ファーマの開発に多額の投資を行い、温度管理に敏感な医薬品を輸送するための3層構造の特殊な製品「エミレーツファーマ」を導入した。
先月、エミレーツスカイカーゴは、ドバイに世界初のワクチン専用のエアサイドハブを設置する計画を明らかにした。同社は、ドバイの南側地区に位置しているドバイ・ワールド・セントラル(DWC)の貨物ターミナルを再オープンし、ワクチンの低温流通(コールドチェーン)保管と供給のための専用のハブとして機能させる。