
シェーン・マギンリー
ドバイ:
ドバイの不動産市場は、新型コロナウイルスのパンデミック (世界的流行) の影響から完全に回復するまで最大24か月かかる可能性があると、ドバイのDAMAC Properties (ダマック・プロパティーズ) の会長が述べた。DAMACは同社の2020年の損失が10.39億UAEディルハム (2億8291万米ドル) となったことを発表した。
「2020年は、アラブ首長国連邦 (UAE) のすべての不動産デベロッパーにとって非常に厳しい1年だった。DAMACも同様にマイナスの影響を感じた」とフセイン・サジワニ会長は日曜日、ドバイ金融市場 (DFM) に対する声明で述べた。
「一方、市場が十分に回復するまで、少なくとも12~24か月かかると予想している。忍耐強くあり続け、今後はスマートで革新的なソリューションを導入しなければならない」と会長は述べた。
不動産デベロッパーのDAMACは2020年の収益が、2019年の44億UAEディルハムから落ち込み、47億UAEディルハムとなったと報告した。また、不動産の売上総額は2019年の31億UAEディルハムに比べて25.8%減少し、23億UAEディルハムとなった。その結果、同社は10.39億UAEディルハムの損失を記録した。2019年の損失は3700万UAEディルハムだった。
ドナルド・トランプ米元大統領のトランプ・オーガナイゼーション (Trump Organization) とトランプのブランドを冠した一連のゴルフコースでパートナー関係にあるDAMACの総資産は、2019年の238億UAEディルハムから、昨年は211億UAEディルハムに落ち込んだ。
2020年の1年間で、DAMACは2945不動産ユニットを販売した。2019年には4700ユニットを販売していた。
「新型コロナウイルスが依然として世界中で蔓延しているため、ドバイの経済を動かし、ドバイの不動産市場を後押しする重要な力となっていた観光業界が劇的な落ち込みを見せている」とサジワニ会長は述べた。
DAMACの会長の予想にもかかわらず、オンラインプラットフォームのプロパティファインダー (Property Finder) のデータは、ドバイの不動産セクターが1月に前向きな足取りを見せたことを示した。
先月、67.4億UAEディルハムに相当する3300件の取引があり、2020年1月に比べて取引量は15.5%増加し、取引額は37%増加したことを同プラットフォームは報告した。