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リヤド:サウジアラビアの石油化学大手SABICは、平均販売価格が急騰したため、第1四半期の利益が前四半期と比較して2倍以上の48.6億SR(13億ドル)に達したと語った。
リヤドに本社を置く同社は、前年同期に10億5000万SRの損失を出している。
また同社は平均販売価格が2020年の第4四半期と比較して22パーセント上昇したと述べた。
株価は木曜日の前場で約2%下落した。
同社によると「石油価格の上昇、堅調な需要、殆どの主要製品の供給逼迫が原因となって製品価格が上昇し、マージンが増加したことにより、SABICの財務実績は前四半期と比較して2021年の第1四半期に改善した」
リフィニティブEikonの5人の分析では、2021年第1四半期の利益は平均予測の36億8000万SRを上回ったと、ロイター通信が報じた。
ブレント原油価格は、2020年の第4四半期に比べ2021年の第1四半期に約39パーセント上昇している。
封鎖措置が取られた1年から経済が回復するにつれ、消費上昇に伴い石油化学製品に対する世界的需要も立ち直りを見せ、サウジアラビアの石油化学部門はその恩恵を受けている。
以前SAFCOとして知られたSABICユニットであるSABICアグリ-ニュートリエンツ社は水曜日、第1四半期の純利益が39%急増して4億2300万SRとなったと発表した。
一方、アドバンスト·ペトロケミカル·カンパニーも、ポリプロピレン売上の36パーセント上昇を受け、第1四半期の純利益が64%増加して1億7100万SRに達したと報じた。