
アラブニュース
ドバイ: 格付け会社S&P の試算によると、ビットコイン のマイニングには、アラブ首長国連邦(UAE)全土で消費される電力量と同等量の電力が消費されている。
仮想通貨のマイニングには大量の電力が必要となることから、ESG のガイドラインに準拠する必要のある投資家たちは、仮想通貨から手を引く可能性があると同社は述べている。
このことは、1 年間に及ぶビットコインの価格高騰を経て、同セクターが投資家や規制当局からの注目を集めていることが背景にある。
「仮想通貨が直面している数多くの欠点の1つに、電力の過剰消費の問題がある」と、S&P社のムハンマド・ダマック専務理事は、日曜日に開かれたオンラインセミナーで指摘し、「今日では、ESGを考慮する投資家の数が日々増え続けていることから、膨大な量の電力が無駄に消費されているデジタル通貨のマイニングのあり方に変化がもたらされる可能性がある」と述べた。
また同氏は、「マイニングにおける電力の過剰消費には、おそらく2つの検証方法、つまり、特定のスーパーユーザーが仮想通貨の取引を検証できる「プルーフ・オブ・ステーク」と、ネット上の誰もが特定の計算処理を行うことで取引を検証できる「プルーフ・オブ・ワーク」が背景にあるとみられる。検証にはコンピュータによる膨大な計算処理が必要であり、仮想通貨のネットワークで大量のエネルギーを消費されるのはそのためである」と述べている。
ビットコイン のマイニング 用機器の寿命が比較的短いこともまた、このセクターで生じている無駄の1つとなっている。
中国国務院は先月、ビットコインのマイニングに大量の電力が消費されていることから、ビットコインのマイニングとその取引を取り締まりを命じている。