
アラブニュース
リヤド:石油輸出国機構(OPEC)は、2022年の石油需要の成長率見通しを4月以来3度目に引き下げた。
OPECは「月例石油市場報告」の中で、成長率見通しの引き下げは、ロシアのウクライナ侵攻による経済的影響に加え、高いインフレ率による影響であると指摘している。
同機構は、石油需要が日量310万バレル増加し、前回予想の336万バレルから26万バレル減少すると予想している。
OPECは、2023年の需要の伸びはさらに鈍化して日量270万バレル(BPD)になるとし、先月と同じ見通しを維持した。
さらに報告では、世界の石油市場は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以前の水準に力強く立ち直っていると述べた。
月例石油市場報告によると、7月のOPECの生産量は16万2千BPD増の2,884万BPDとなったことが明らかになった。
非OPEC全体の2023年の供給見通しは据え置かれたものの、OPECは米国のシェールオイルの伸びがわずかに加速すると見ている。
米国のタイトオイル(シェールオイルの別称)の供給量は、2022年の74万BPDから2023年には80万BPD増加すると予想されているが、今年の予測は下方修正された。
ロイター