
ファリダ・エル・ガザル
リヤド:国際エネルギーフォーラムは2022年11月17日木曜、共同石油データイニシアティブ(JODI)のデータを引用し、9月のサウジアラビアの原油輸出量が8月の日量760万バレルから日量772万バレルに増加したと発表した。
サウジアラビアの原油輸出量は8月から1.6%の上昇、過去最高水準を2年以上維持している。
JODIのデータによると、9月で4ヶ月連続の増加となり、2020年4月以来の最高値となった。
9月のサウジアラビアの原油生産量は日量1104万バレルで、8月の日量1110万バレルからわずかに下落した。
JODIのデータによると、サウジアラビアの原油生産量が日量1100万バレルを超えるのはこれで4度目となる。
Global #oil demand climbed seasonally in September to the second-highest level of the year, nearly 1 mb/d above September 2019 levels, @JODI_Data shows. Demand growth was driven by diesel consumption in China and gasoline demand in the US.#JODIData #OOTThttps://t.co/VjCVZ9WGd6 pic.twitter.com/u3XKbnmWjL
— JODI (@JODI_Data) November 17, 2022
一方、9月の国内の石油精製量は日量10万バレル減少し270万バレルで、原油の直接燃焼(生炊き)量は日量14万2000バレル減少し52万2000バレルとなった。
9月にサウジアラビアが輸入した最大の石油製品は燃料油で日量20万4000バレルで。最大の輸出製品はガス/ディーゼル油で日量69万2000バレルであった。
データによると9月に最も取引された石油製品はナフサで、日量40万5000バレルのうち11万1000バレルがナフサであった。
世界経済がいまだ不安定な中、石油輸出国機構(OPEC)は来月の会合で石油生産政策に慎重な姿勢を維持するだろうと、OPECの事実上のリーダーであるサウジアラビアのエネルギー大臣、アブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は述べた。
アブドルアジーズ王子は、エジプトで開催されたCOP27サミットの際、Bloombergの取材に対し、OPECプラスは政策に「慎重」でなければならないと述べ「それは責任を持つことであり、市場の要求を見失わないことだ」と述べた。
OPECプラスは11月以降の原油生産ペースを日量200万バレル減らす決定をした。
実際の減産量は目標の約半分である日量110万バレルだが、2020年4月の新型コロナウィルスのパンデミック初期に原油の需要が急落した際に報告された記録的な減産以来、最も大幅な減産となる。
(ロイターからの情報を使用)