


アラブニュース・ジャパン
東京:今年後半にカタールで開催されるFIFAワールドカップ2022スタジアムの模型が、早稲田大学のWaseda Global Gateに展示されている。駐日カタール国大使館が主催し、早稲田大学カタールチェア事務局による共催。
競技場は、27℃の温度を維持しCO2排出量を最小限に抑える、環境にやさしい温度調節システムが設置されているという。
展示されているのは、4万人規模の蝶の翼の形をしたハリーファ・インターナショナルスタジアムをはじめ、伝統的なボウル編みを模した8万人規模のルサイル・スタジアムなど8会場の模型。
スタジアム974はモジュラー型で、コスト削減を推進したことで知られる。スタジアムには配達用のコンテナが組み込まれており、W杯終了後は簡単に分解、再利用できる。
早稲田大学イスラム地域研究カタール国議長のアブドゥラ・バーブット氏は、「この東京のコニュニティーおよび早稲田大学の学部で、カタールが建設中の最先端スタジアムを見れることは、非常に良い機会である」と述べた。
これが、カタールおよび日本間の文化およびスポーツの関係を築く機会になることを望むと表明した。
カタールW杯は11月から12月中旬まで、アラブ世界では初めての開催。
アラブの外交・政治関係を専門とするマシュー・グレイ教授は、カタールがW杯というソフトパワーを通じて文化を広めていこうとする努力を強調した。
イスラム教世界とキリスト教世界の関係を専門とするアレクサンダー・フィリップ・ジョーンズ教授は、伝統的なベドウィンテントを代表するアル・ベイト・スタジアムの模型について、「もてなしの象徴」と評価した。
このイベントはカタールと日本の外交関係樹立50周年の一環。