
サッカーJ1神戸は25日、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)の退団を発表した。7月1日にノエビアスタジアム神戸で行われる札幌戦が最後の出場機会になる。神戸市内で記者会見したイニエスタは「神戸に来たことは人生の中で最高の決断の一つ。ここで引退する姿を想像していたが、時に物事は希望通りにいかないものだ」と語り、涙を流す場面もあった。
今季は戦術変更などの影響でリーグ戦出場は3試合。シーズン終了まで神戸との契約が残っていたが、「競技面での現実と、プレーし続けることに対して感じている情熱を掛け合わせた結果、ここを去るのがベストと決断した」。出場機会を求め、決心したことを明かした。
2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会優勝メンバーのイニエスタは、18年夏にバルセロナ(スペイン)から神戸に加入。クラブ初のタイトルとなる19年度の天皇杯獲得に貢献した。
今後については「自分でもまだ分からない。ピッチでプレーしながら引退したい気持ちが強いので、それができる場所を見つけたい」と話した。
時事通信