
防衛省統合幕僚監部は14日、中国とロシアの爆撃機計4機が日本海から東シナ海にかけて長距離の共同飛行を行ったと発表した。共同飛行は6月以来。両国の戦闘機なども合流しており、政府は示威行動を意図したとして、外交ルートを通じて両国に安全保障上の重大な懸念を伝えた。
同省によると、共同飛行は14日午前から午後に行われ、東シナ海から飛来した中国軍の爆撃機2機が、日本海でロシア軍の爆撃機2機と合流。4機は対馬海峡上空を抜け、再び東シナ海まで飛行した。その途中、戦闘機や電子戦機、哨戒機など計13機が加わった。ロシア国防省などは「合同パトロールを行った」と発表している。
航空自衛隊の戦闘機は、緊急発進(スクランブル)して対応に当たった。空自機への危険な飛行や領空侵犯はなかった。
時事通信