
日独両政府は、経済安全保障を話し合う枠組みを創設する方針を固めた。ドイツを12日に訪問する岸田文雄首相がショルツ首相と会談し、合意する見通しだ。日本政府関係者が8日、明らかにした。
協議は、日本から外務省や経済産業省の担当者らが参加する。半導体や重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の強化、人工知能(AI)など新興技術での協力が議題になる見通しだ。
協議の新設は中国が経済的威圧を強めていることが念頭にある。ショルツ首相と閣僚が2023年3月に来日した際、経済安保の協力で一致していた。
ドイツ訪問に先立ち、岸田首相は米ワシントンで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にあわせ、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの首脳らと共にウクライナのゼレンスキー大統領と会談する方向だ。4カ国が連携して支援に取り組む方針を伝える。
時事通信