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デリゾール県で激しい戦闘が新たに発生、25人が死亡

シリア北東部デリゾール県で仲間と行動するシリア民主軍の戦闘員。(AFP通信)
シリア北東部デリゾール県で仲間と行動するシリア民主軍の戦闘員。(AFP通信)
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27 Sep 2023 04:09:57 GMT9
27 Sep 2023 04:09:57 GMT9
  • シリア東部でアサド政権派の軍とクルド人主導の部隊が衝突した

アラブニュース

ジェッダ:シリア東部に位置するデリゾール県のデイバン地区で、アサド政権派の軍とクルド人主導の部隊が激しく衝突し、2日間で少なくとも25人が死亡した。

クルド人が主導するシリア民主軍(SDF)は声明を出し、25日に銃撃戦が勃発した後、「この地域に侵入したアサド政権側の部隊を排撃した」と語った。

同地域では今月、SDFと武装したアラブ系部族民が10日間に及ぶ戦闘を繰り広げ、少なくとも90人が死亡していた。

英国を拠点とする監視組織「シリア人権監視団」によれば、今回の戦闘はアサド政権派の部隊がユーフラテス川を渡ったのをきっかけに発生。この川を境に、アサド政権派の部隊が駐屯するデリゾール県南西部とSDFの勢力圏である北東部が分かれていた。死者のうち21人はアサド政権派、3人はSDFの戦闘員だったという。女性も1人、犠牲となった。

SDF側は、アサド政権派の部隊が「陣地への無差別爆撃に乗じて」ユーフラテス川を横断したと説明。SDFはこれに応戦するため、イランが支援する武装勢力の協力を受けたアサド政権軍が支配する川の右岸を砲撃したとしている。

クルド人は、シリア北東部と北部において、SDFが支配する中心地域で多数派を形成している。しかし、ダーイシュとの戦いで手に入れた地域の一部では、アラブ人が多数派となっている。

シリア国内に幅広い情報ネットワークを持つ同監視団によると、過去の衝突後に政府支配地域へと逃れたアラブ人戦闘員の一部は、今週の攻撃に参加していたという。

SDFはダーイシュへの反抗作戦を展開する際、シリアにおける米国の主要な同盟勢力だった。そして2019年に、ユーフラテス川左岸に残されたシリア最後の拠点でダーイシュを敗北へと追いやった。

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