
菅義偉官房長官は30日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染状況について「現時点で緊急事態宣言を再び発出し、社会・経済活動を全面的に縮小させる状況にはない」と述べ、再発令を否定した。
若い世代の感染者が多く、60歳以上の感染者や重症者が少ないとし、「4月の緊急事態宣言当時とは状況が異なっている」と説明した。
観光支援事業「Go To トラベル」キャンペーンを継続するかに関しては「必要に応じて専門家の意見を伺いながら適切に対応していきたい」と述べた。
新型コロナの1日当たりの新規感染者数は29日に1000人を突破し、岩手県でも感染例が初めて報告された。菅氏は「高齢者の新規感染者も増加傾向にあり、新規感染が報告される都道府県の数も増加している」と指摘。「引き続き状況を注視し、効果的な感染防止対策を講じながら、社会・経済活動と両立を図っていきたい」と語った。
JIJI Press