
ロンドン:ツイッター社とフェイスブックを運営するメタ社は8日、有害コンテンツ関連の規則に触れる安倍晋三元首相の殺害動画をすべて削除していると発表した。
安倍元首相に対して銃身2つの銃を2度発砲する犯人の様子を撮影した襲撃時の動画が複数、SNS上に出回っていた。銃撃の前後いずれかの瞬間を捉えたものから、一連の様子を撮影したものまであった。
2020年に辞任した安部元首相は、演説を開始した直後に銃撃され、後に死亡が発表された。警察は容疑者を現場で逮捕した。
メタは、銃撃の瞬間を撮影した動画を削除していること、容疑者のフェイスブックとインスタグラムのアカウントを無効化したことを発表した。
同社は「日本の元首相である安倍晋三氏のご逝去に深い悲しみと衝撃を受けています」との声明文を出した。
「私たちは今後も含め、当社プラットフォーム上でのいかなる暴力行為も容認しません。プラットフォームを安全なつながりの場とするため、この事件に関する違反コンテンツをすべて削除することに取り組んでいます」
メタは、危険人物に関するポリシーに基づいて行動を起こしたとし、攻撃の静止画像については「不穏」のラベル表示をしていると述べた。
ツイッター社は、自社の取締りチームが規則違反の素材を「積極的に削除する」ことで、襲撃に関連する「有害コンテンツに対処」すべく取り組んでいると発表した。そこには、生々しい暴力が含まれる扱いの難しいメディアへの規制も含まれる。
ツイッター社はユーザーに対し、内容がセンシティブであると考える安倍元首相襲撃に関する素材があれば、対処するのでフラグを立ててほしいと促した。
AP