
アラブニュース・ジャパン
東京:先進7カ国首脳会議(G7)は2日、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問を受けて中国が発表した台湾海峡での軍事訓練を非難し、中国による「威嚇的な行動」が不要にエスカレートする危険性があることに対し懸念を表明した。
カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国、そして欧州連合(EU)上級代表の外相が発表した声明では、「台湾海峡及びその他の地域において、ルールに基づく国際秩序、平和及び安定を維持するという我々の共通のコミットメント」が再確認された。
G7外相による声明では、「台湾海峡における攻撃的な軍事活動の口実として(訪問を利用することは)正当化できない」とし、中国の 「エスカレートした反応は、緊張を高め、地域を不安定化させる危険がある。立法機関に属する者が我々の国から国際的な渡航をするのは通常かつ日常的なことである。エスカレートした対応は、緊張を高め、地域を不安定にさせる危険がある」と述べられている。
各国の代表は中国に対し、「地域において、力による一方的な現状変更をしないよう求め、また、両岸の相違を平和的手段で解決するよう」求めた。また、G7メンバーのそれぞれの一つの中国政策(該当する場合)や台湾に関する基本的な立場に変更はないとしている。
また声明では、「我々は、台湾海峡の平和及び安定の維持に対する我々の共通かつ確固たるコミットメントを改めて表明し、全ての当事者が冷静さを保ち、自制し、透明性を持って行動し、誤解を防ぐために開かれた意思疎通を維持することを促す」と述べられている。