
中国の台湾に対する軍事的威嚇、そして直近の軍事訓練中に中国が発射したミサイルが、日本の排他的経済水域に落ちたことに日本が抗議したことで再び緊張が高まる中、中国と日本の高官が中国北部で会談を行った。
楊潔篪政治局委員と秋葉剛男国家安全保障局長の会談は水曜日に行われた。この会談は、中国が今月初めに行った台湾周辺での軍事演習を批判するG7の声明に日本が署名し、中国が両国の外相会談を取りやめたことを受けて行われた。
日本は、中国が演習中に排他的経済水域に向けミサイルを発射したことに外交的抗議を表明した。演習中には、長い間両国の間の緩衝材となっていた台湾海峡の中間地帯を中国の戦闘機と海軍の艦船が横断した。中国は台湾を自国の領土と主張し、必要であれば武力で併合するとしている。
かつて日本の植民地だった台湾は、1949年に毛沢東率いる共産党が中国大陸を制圧した際に蒋介石の国民党政権が台湾に逃れて以来、中国の軍事的脅威にさらされてきた。
楊氏は秋葉氏へのコメントの中で、「台湾問題は中日関係の政治的基礎、そして両国間の基本的な信頼に関わるものだ」と述べたと、中国の新華社通信が木曜日に報じた。「日本は中国に対して正しい認識を確立し、前向きで現実的かつ合理的な中国政策を追求し、平和的発展の正しい方向性を堅持すべきである」と新華社は楊氏の発言を引用した。
ナンシー・ペロシ米下院議長が中国の脅威に対抗して台湾を訪問したことを受け、中国は2週間近く台湾を囲む軍事演習を行った。中国は今週、別の議会代表団の訪問を受けてさらなる演習を行うことを発表したが、時期や場所については明らかにしていない。
中国との強固な経済関係を維持しながら、事実上の独立という現状を圧倒的に支持する台湾の2,300万人以上の人々には、この演習はほとんど影響を及ぼさなかったようだ。
米国国務省のニュースリリースでは、秋葉氏は今月初め、ワシントンでジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官と会談し、「台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を再確認し、ロシアによる不当で一方的なウクライナへの戦争に対して結束し、ウクライナ国民を支援する決意を固めた」と発表している。
中国による台湾への脅威は、ロシアの隣国への侵略に例えられてきた。ロシアが2月に軍隊を派遣する直前、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は北京で会談し、両者の関係に「際限はない」と宣言し、ロシアは中国の台湾に対する主張を支持した。
また多くの中国人は、1930年代から1940年代にかけて日本が行った残忍な侵略と占領を恨んでおり、共産党のプロパガンダによってその感情は生き続けている。
最近、中国東部の杭州で、日本の伝統衣装である着物を着た中国人女性が、騒ぎを起こしたとして警察に拘束されたことがソーシャルメディアで大きく取り上げられた。彼女は謝罪文を書いた後、無罪放免となったと伝えられている。
AP