
厚生労働省は28日、インフルエンザが全国的な流行シーズンに入ったと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大後は大きな流行がなく、流行入りは3年ぶり。
新型コロナも拡大を続けており、厚労省は同時流行への警戒を強めている。
厚労省は全国約5000の定点医療機関から1週間に報告された患者数を集計している。
1機関当たりの患者数が「1人」を超えると流行開始の目安になるが、25日までの1週間に前週の2倍超に当たる6103人(速報値)が報告された。
1機関当たり1.24人となる。
厚労省などによると、インフルエンザの推計患者数は、2019~20年のシーズンは729万人だった。
ただ、新型コロナ拡大後の20~21年のシーズンは1.4万人、21~22年のシーズンは0.3万人と激減し、免役を持つ人が大幅に減ったとみられる。
厚労省は28日、インフルエンザの流行入りを受け適切なマスクの装着や手指消毒などの徹底を改めて要請。
特にワクチンには重症化予防効果があるとして、高齢者らに対して接種を検討するよう呼び掛けた。
発熱などの体調不良時に備え、検査キットや解熱剤などを早めに購入することも訴えた。
時事通信