
政府は、ロシアの侵攻を受けるウクライナ支援の一環として、負傷兵を自衛隊中央病院(東京都)で受け入れる方針を固めた。6月にも数人程度が来日する予定。費用は日本側が負担する。政府関係者が17日、明らかにした。
日本が外国軍の兵士を治療するのは異例。浜田靖一防衛相が18日、ウクライナのコルスンスキー駐日大使と会談し、受け入れ方針を伝える見通しだ。
19日から広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、議長国としてウクライナ支援に取り組む姿勢をアピールするのが狙い。政府関係者は「高い医療技術がある日本ならではの貢献ができる」と強調した。
政府はこれまで、防衛装備移転三原則に基づき、自衛隊が保有する防弾チョッキやヘルメットなど殺傷能力のない装備品を提供。今回、ウクライナの要請を踏まえ、より踏み込んだ支援が必要と判断した。
自衛隊中央病院は、整形外科やリハビリテーション科などがある総合病院。
時事通信